『幻想文学』総目次テキスト版 『幻想文学』創刊号 1982.4.10 幻想文学会出版局 128ページ 980円 【巻頭エッセイ】 中井英夫●幻想の回廊もしくは狂気の微光もしくは…… 《特集◎幻想文学研究の現在》 【インタビュー】 荒俣宏インタビュー 【評論】 荻野誠人●『幻想文学』批判 モーリス・レヴィ●ジャン・レイと暗黒小説の伝統(森茂太郎訳) 【ブックガイド】 幻想文学研究基本図書50選(幻想文学会編) 《連載》 [一書一会]澁澤龍彦●オブジェに彩られた幻想譚〜『唐草物語』 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第1回 大瀧啓裕●玄甫拾遺帖第1回◇ゴールデン・ドーン文献 【本邦初訳&新作短篇】 闇の桂冠●フランシス・トムスン(南條竹則訳) [解説]南條竹則●罌粟の花――フランシス・トムスンの生涯 倉阪鬼一郎●夜想曲・後編 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2号 1982.11.25 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎ケルト幻想――フィオナ・マクラウドと松村みね子》 【インタビュー】 矢野峰人●愛蘭文学回想 井村君江●ケルト逍遥 【評論】 荒俣宏●フィオナ・マクラウド 鈴木弘●W・B・イェイツの『ヴィジョン』と神話の体系 赤井敏夫●小説の迷宮・迷宮の小説――フラン・オブライエンのメタ・ノヴェル H・P・ラヴクラフト●ダンセイニを語る(南條竹則訳) 東雅夫●大正の夢、夢の華――松村みね子とその時代 【作品復刻】 フィオナ・マクラウド珠玉選●髪あかきダフウト/漁師/精(松村みね子訳) ケルト詩抄●矢野峰人訳『しるえっと』より 【作品新訳】 A・E・コッパード●いまはなき王国の王女(南條竹則訳) 山田章博画 【資料】 ケルト入門ブックガイド 井村君江編●松村みね子著作年譜 《連載》 [一書一会]日野啓三●危機と再生の予感を孕む幻視録〜『抱擁』 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第2回 大瀧啓裕●玄甫拾遺帖第2回◇朱明日録 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3号 1983.4.1 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎幻想純文学――幻想文学最前線1》 【インタビュー】 中井英夫●月蝕領より 山尾悠子●世界は言葉でできている 川村二郎●夢みることの倫理 奥野健男●幻想文学における原風景 【評論】 堀切直人●レンズの下の〈不思議の国〉 渡辺直己●言葉あるいは不純なまぼろし 【新作短篇】 椿實●黒いエメラルド 丸尾末広画 【ブックガイド】 幻想純文学50選(幻想文学会編)&アンソロジー幻語録 《連載》 [一書一会]村上春樹●ぼくらのモダン・ファンタジー〜『羊をめぐる冒険』 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第3回 大瀧啓裕●玄甫拾遺帖第3回◇飛 暢然の恐龍 菊地秀行●シネマ幻想館第1回◇モンスター覚え書き 【作品新訳】 ジェラール・プレヴォー●ダムの町の道化(岩風孝訳) 【講演会記録】 武邑光裕●「新しい聖性」を求めて ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4号 1983.7.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎アーサー・マッケン》 【作品新訳】 アーサー・マッケン●地より出でたる(南條竹則訳) アーサー・マッケン●帰ってきた兄の話(保坂泰彦&並木二郎訳) アーサー・マッケン●ロンドン冒険記(南條竹則訳) 【評論】 富山太佳夫●夜、歩く人 法水金太郎●シオンの顕現 天沢退二郎●聖杯伝説の原典を求めて 【エッセイ】 牧神の誘ない●平井呈一 ロバート・ヒリヤー●アーサー・マッケン回想(並木二郎訳) 大崎崇彦●都市と魔界の二断章 【ブックガイド】 マッケンを読む 《特集◎英米恐怖文学事始》 【インタビュー】 紀田順一郎●恐怖文学出版夜話 都筑道夫●『幻想と怪奇』の頃 由良君美●回想の平井呈一 【資料】 平井呈一主要著作年譜 平井呈一名訳抄 平井呈一小伝 復刻版「ホラー」ダイジェスト 《連載》 [一書一会]種村季弘●完全不在のスペクタクル・エッセイ〜『贋物漫遊記』 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第4回 大瀧啓裕●玄甫拾遺帖第4◇請来本目録 菊地秀行●シネマ幻想館第2回◇BIG IS GOOD 【講演会記録】 水神祥(鎌田東二)●須佐之男の系譜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 5号 1983.11.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎伝奇ロマン〜幻想文学最前線2》 【インタビュー】 山田風太郎●風太郎、八犬伝を語る 五木寛之●戒厳令の前夜に 半村良●名もなき庶民の夢語り(付「無窮迷路の世界」) 尾崎秀樹●暗殺剣としての文学――伝奇ロマン受容の背景をめぐって 【対談】 松岡正剛&荒俣宏●本朝モノ・カタリ談義――オカルト・ジャパネスク 【評論】 松田修●血に塗れた歌舞 高田衛●「異界」としての想像力 【エッセイ】 宗谷真爾●わが闇を狐火燃えて駆けめぐり 【ブックガイド】 幻想伝奇ロマン50選(幻想文学会編) 《連載》 [一書一会]古井由吉●草葉に匂う妄想譜〜『槿』 幻想ブックレビュー [対談◆トーキング・スポット]川本三郎&高橋源一郎●虚無への疾走――『族長の秋』をめぐって 渋谷章●ハガード、ハガード!第5回 菊地秀行●シネマ幻想館第3回◇血しぶきの魔術師H・G・ルイス 増田秀光●幻想音楽館第1回◇ライドンは死んだか? 幻想ブックレビュー総目次(1〜4号) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 6号 1984.3.20 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎ラヴクラフト症候群》 【作品】 H・P・ラヴクラフト●アウトサイダー(平井呈一訳)谷弘兒画 H・P・ラヴクラフト●夢魔十夜――書簡集より(並木二郎訳) 【インタビュー】 栗本薫●『魔界水滸伝』に終末を語る 風見潤●『クトゥルー・オペラ』に邪神を屠る 矢野浩三郎●ラヴクラフト翻訳談義 仁賀克雄●『暗黒の秘義』を訳して 松井克弘●神話大系出版に燃える 鏡明●ラヴクラフトとアメリカの闇 荒俣宏●ラヴクラフトは『斜陽』である 【評論】 モーリス・レヴィ●異界からの来訪者――ラヴクラフト小伝(森茂太郎訳) 森茂太郎●フランスにおけるラヴクラフト 【エッセイ】 菊地秀行●夕映えの街――ラヴクラフト旅行記 【ブックガイド】 ラヴクラフト症候群必携(諸星翔編) ラヴクラフト作品リスト My Favorite Lovecraftsわたしのベスト3 《連載》 [一書一会]辻邦生●孤独な魂の転身譚〜『もうひとつの夜へ』 [対談◆トーキング・スポット]直野敦&中沢新一●民話とタントリズム      ――『ホーニヒベルガー博士の秘密』をめぐって 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第6回 菊地秀行●シネマ幻想館特別編◇ラヴクラフト・オン・スクリーン 増田秀光●幻想音楽館第2回◇Die Phantastische Musik ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 7号 1984.6.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎幻想児童文学――幻想文学最前線3》 【作品復刻】 三田村信行●どこにもゆけない道 【インタビュー】 佐藤さとる●コロボックルという名の小宇宙 神沢利子●クマと北斗とシャーマニズム 舟崎克彦●虚構を生きる 別役実●プリオシン海岸のくるみの実 立原えりか●少女は現実逃避する 三木卓●アニミズムがポタポタ 神宮輝夫●幻想児童文学をめぐる三つの質問 【エッセイ】 岩田慶治●佐藤さとる『タツオの島』をめぐって 植田実●佐藤さとる『大きな木がほしい』をめぐって 川本三郎●山中恒『おれがあいつであいつがおれで』をめぐって 【評論】 堀切直人●オニリスムの彼方へ――天沢退二郎の『三つの魔法』 鎌田東二●運動場体としての少年身体――三木卓『かれらが走りぬけた日』をめぐる試論 森田暁●『空想の部屋』を前にして 【ブックガイド】 幻想児童文学50選(幻想文学会編) 《連載》 [一書一会]天沢退二郎●大地と水と夢〜『オレンジ党、海へ』 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第7回 菊地秀行●シネマ幻想館第5回◇ジョージ・A・ロメロと「生ける死者の夜」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 8号 1984.9.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎ロストワールド文学館》 【インタビュー】 田中光二●恐竜小説談義 山田正紀●秘境小説談義 黒沼健●秘境と謎と怪奇 【対談】 石上三登志&菊地秀行●恐竜少年は死なず 【評論】 森茂太郎●怪獣学事始 鈴木聡●怪獣について私たちが知っている二、三の事柄 【資料】 恐竜グラフィティ――目で見るロストワールド 《特集◎香山滋の世界》 【作品】 香山滋●蜥蜴の島 香山滋●怪獣見世物師 谷弘兒●香山滋怪人奇獣図譜 【復刻インタビュー】 香山滋●ロマンと幻想の詩人(構成・田中文雄) 【インタビュー】 田中文雄●秘境と怪獣――回想の香山滋 《連載》 [一書一会]龍膽寺雄●夢の王国見聞記〜『龍膽寺雄全集』 [フリオ・コルタサル追悼] 旦敬介●境界線の眩暈 甕由己夫●コルタサルの此岸と彼岸 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第8回 菊地秀行●シネマ幻想館第6回◇もう一人の狂人・アンディ・ミリガンの世界 増田秀光●幻想音楽館第3回◇音楽の進化の果てに ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 9号 1984.1215 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎怪奇幻想ミステリー》 【新作短篇】 中井英夫●少女密偵団殿 建石修志画 【対談】 中島河太郎&紀田順一郎●怪奇ミステリー戦後史 【インタビュー】 日影丈吉●幻想ミステリー 山村正夫●怪奇ミステリー 阿刀田高●恐怖ミステリー 【エッセイ】 森真沙子●わたしの会いたい幽霊たち 竹本建治●究極の情報 【評論】 松田修●「雪華葬刺し」――赤江瀑作品の映像化 笠井潔●『虚無への供物』という「犯罪」 川崎賢子●逆流する文体――久生十蘭の「予言」 鈴木聡●記憶するテクスト――日影丈吉論の試み 江黒基●ゲームとバリケード――竹本建治と笠井潔の作品空間 堂本正樹●若者宿之本地――恬と赤江知るの論 【ブックガイド】 怪奇幻想ミステリー50選 《連載》 [一書一会]新井素子●ラヴリー・モダン・ホラー〜『あなたにここにいて欲しい』 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第9回 菊地秀行●シネマ幻想館第7回◇ホラーを甦らせた男 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第1回◇サイキック・ミュージックとは何か [インタビュー]宮崎駿●ナウシカ宇宙の可能性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 10号 1985.13.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎石の夢・石の花》 【作品復刻】 ジョン・ラスキン●結晶の気変り(小林一郎訳) 稲垣足穂●水晶物語 【インタビュー】 巌谷國士●幻視鉱石学 松岡正剛●鉱物は生殖しない 【エッセイ】 澁澤龍彦●鉱物愛と滅亡愛 由良君美●ロマン派と鉱物幻想 【評論】 前川道介●ゲーテとロマン派と鉱物と 堀切直人●石の花 野々村文宏●ガラダマに集って 今泉文子●ノヴァーリスの鉱物幻想 石堂藍●大地の喜びとしての鉱物――バジョーフ 大宮信光●石が夢みる火のバラード 鎌田東二●石の密儀――宮沢賢治 【ブックガイド&資料】 諸星翔&石堂藍●鉱物幻想100景 堀切直人●鉱物をめぐる断章 鉱物幻想グラフィティ 《連載》 [一書一会]島田雅彦●優しいアナキストのための文学〜『夢遊王国のための音楽』 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第10回 菊地秀行●シネマ幻想館第8回◇内に潜む狂気の描出者  田中浩一●サイキック・ミュージック講座第2回◇サイレンの歌を放つ者達 稲生平太郎●不思議な物語第1回◇悪魔の恋人 幻想ブックレビュー総目次(5-8号) 【田辺貞之助追悼】 氷上透●場末の仏文学 【ロストワールド文学館・番外篇】 森茂太郎●怪獣学事始・補遺 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 11号 1985.6.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎幻想SF》 【新作短篇】 龍膽寺雄●UFOの夢 東恩納裕一画 【インタビュー】 星新一●戦後・私・SF 夢枕獏●身体性の変容が孕む幻想と怪奇 【クリティカル・インタビュー】 石川喬司●日本SF幼年期の終り 笠井潔●SFと〈近代の終焉〉 川本三郎●サイレンス・フィクションの時代 【対談】 日野啓三&山野浩一●始まりはからっぽの世界 きねずみあん&諸星翔●〈日本SF=早すぎたポストモダン〉の終焉 【エッセイ】 荒巻義雄●マニエリスム思想としての楕円体 川又千秋●空想科学小説の時代 野阿梓●夢意識より 菊地秀行●もうひとつの世界――怪奇SF私観 【ブックガイド&資料】 幻想SF50選(幻想文学会編) 《連載》 [一書一会]筒井康隆『虚航船団』●山川草木文房具悉皆成仏虚構戦記 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第11回 菊地秀行●シネマ幻想館第9回◇アメリカから来た玉手箱 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第3回◇工業神秘主義音楽の意味するもの 稲生平太郎●不思議な物語第2回◇戦慄の秘密 【ラヴクラフティアン・フォーラム】 宮壁定雄●ラヴクラフト研究最前線 ラヴクラフティアンの明日はどっちだ!? 倉阪鬼一郎●インサイダー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 12号 1985.9.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎インクリングズ》 【作品新訳】 家のなかの穴●チャールズ・ウィリアムズ(横山茂雄訳) 暗黒塔●C・S・ルイス(野間真理訳) 【インタビュー】 中村妙子●C・S・ルイスを訳して 【対談】 別役実&天沢退二郎●別世界創造の方法と実践 斎藤惇夫&菅原啓州●回想の瀬田貞二 【評論】 本田和子●ナルニアを愛した時代――ファンタジーの心性史 蜂谷昭雄●The Fellowship of the Inklings 赤井敏夫●インクリングズの中のトールキン神話 鎌田東二●幼年アポカリプス――『ナルニア国ものがたり』讃拝記 横山茂雄●天の影――チャールズ・ウィリアムズをめぐって 【ブックガイド&資料】 石堂藍●イングリングズを読む 種田又右衛門編訳●友情と孤独と――『トールキンの手紙』を読む 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第12回 菊地秀行●シネマ幻想館第10回◇はじめに奇術師ありき――G・メリエスへ 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第4回◇内界の青い魂の為に 稲生平太郎●不思議な物語第3回◇禁断の森 Fantastic Editors1●阿見政志と妖精文庫の夢 笠井潔●日本幻想作家論1夢野久作――観念と近代の迷路 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 13号 1985.12.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎フランス幻想文学必携》 【作品新訳】 代書人●ミシェル・ド・ゲルドロード(酒井三喜訳) 【フランス幻想文学私の10選】 澁澤龍彦が選ぶ私の大好きな10篇 巖谷國士が選ぶ巨大なファンテジ−10篇 日影丈吉が選ぶわが追憶の10篇 石川喬司が選ぶわが青春の10篇 松岡正剛〜フランス幻想文学からジッグサッグに 【インタビュー◆私と幻想文学】 中村真一郎●若き日の夢と文学 窪田般彌●愉しんで文学を 出口裕弘●現実と異界のはざまで 【評論】 多田智満子●神話の光を浴びて――ユルスナールの場合 有由忠郎●「聖杯」の光と蝕――グラックの『漁夫王』をめぐって 田中義廣●クロコダイル――サン=マルタンのオカルト幻想小説について 滝田文彦●フランス幻想文学の現在 篠田知和基●フランス幻想文学の理論と書くこと、そして生きること 【ブックガイド&資料】 フランス幻想文学基本図書120選(幻想文学会編) フランス幻想文学研究書ガイド●森茂太郎編 【斎藤磯雄追悼】 浅岡夢二●先師追悼 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第13回 菊地秀行●シネマ幻想館第11回◇我が「血塗られた墓標」 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第5回◇闇――フランス・インディーズ 稲生平太郎●不思議な物語第4回◇メデュウサ Fantastic Editors2●渡邊一考――南柯の夢に憑かれて 笠井潔●日本幻想作家論2村上春樹――都市感覚という隠蔽装置 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 14号 1986.3.25 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎モダンホラー》 【本邦初訳&短篇再録】 竹本健治●恐怖 チャールズ・L・グラント●ミューズの女神は(曽田和子訳) 【インタビュー】 菊地秀行●恐怖自叙伝 中田耕治●現代恐怖考 【評論】 風間賢二●アミューズメント・パーク・ホラー――モダン・ホラーの群小作家とキング 仁賀克雄●五〇年代の恐怖作家 渡辺健一郎●知られざる恐怖作家たち 荒俣宏●妹背山禁愚庭訓――別名、モダン・ホラー理解困難之由来 川本三郎●壊れた避雷針――モダン・ホラーの子どもたち 朝松健●S・キューブリックの隠秘学――もしくは俺の田圃に水を引く 【エッセイ】 矢野浩三郎●夢の〈共作〉――The Talismanと恐怖のしくみ 滝本誠●生者と死者と――ここ数ヶ月のモダン・ホラー・メモ 【ブックガイド&資料】 モダンホラー必携(幻想文学会編) 前田健成●魔術師・幽霊・竜――ピーター・ストラウブの世界 小関恵美●『Fear Itself』を読む 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第14回 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第6回◇ロック、器官なき身体 稲生平太郎●不思議な物語第5回◇死の舞踏 幻想ブックレビュー総目次(9〜12号) Fantastic Editors3●長谷川晋――帆船マークの新たなる出帆 笠井潔●日本幻想作家論3久生十蘭――象徴の顕現と消滅 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 15号 1986.7.15 幻想文学会出版局 208ページ 980円 《特集◎大江戸ファンタスティック》 【作品復刻】 浄瑠璃変化抄(編集部編) 近世怪異小説選(稲田篤信編) 読本妖異抄(須永朝彦編) 【対談】 郡司正勝&須永朝彦●幻妖歌舞伎評判 【エッセイ】 高橋克彦●幽霊絵の世界 【評論】 松田修●人形・からくり・変幻 稲田篤信●近世怪異考――江戸期怪異小説の流れと特色 高田衛●女妖白蛇抄――「蛇性の婬」その他 須永朝彦●怪異譚から伝綺小説へ――中国小説の影響 川村湊●江戸エッセイ・評論の幻想空間 鎌田東二●奇童たちの家――江戸・気吹舎・平田篤胤と再生少年勝五郎 【ブックガイド&資料】 大江戸幻想ブックガイド(諸星翔編) 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第15回 菊地秀行●シネマ幻想館第12回◇HOW TO MAKE MONSTERS 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第7回◇新しき〈天使〉論1 稲生平太郎●不思議な物語第6回◇甲虫 Fantastic Editors4●齋藤慎爾――孤立する魂におくる連帯の挨拶 笠井潔●日本幻想作家論4国枝史郎――異界と鬼たちの物語 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 16号 1986.10.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎ハイ・ファンタジー最前線》 【新作短篇&本邦初訳】 別役実●ヨミノタタネものがたり スズキコージ画 タニス・リー●ドラコ、ドラコ(木谷紗夢訳) 【インタビュー】 井辻朱美●いつか魔法になる日まで 中山星香●FTコミック奮戦記 【評論】 風間賢二●ハイ・ファンタジーの三つの様式 泉本和●A Brave New Fantasy-World――アメリカン・ニュー・ファンタジィ・ライターとその作品 山田和子●言葉なき領域の精霊たち――『ゲド戦記』をめぐって 室住信子●〈神話〉の成立まで――タニス・リーの初期作品の舞台裏から 鏡明●現実を撃つファンタジィ――〈鏡〉としてのP・S・ビーグル 丘沢静也●ミヒャエル・エンデの学校――ファンタジーと〈啓蒙〉 赤井敏夫●テクストとしての旅――そよそよ族伝説の誕生 安田均●ファンタジー・ゲームか、ゲーム・ファンタジーか 新藤純子●異世界と魔法の杖――ファンタジー映画の現在 【ブックガイド&資料】 ハイ・ファンタジー必携(幻想文学会編) ユニコ−ン・ヘッド、ふたたび 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第16回 菊地秀行●シネマ幻想館第13回◇ああ、怪奇スター 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第8回◇新しき〈天使〉論2 稲生平太郎●不思議な物語第7回◇不運なファージィ Fantastic Editors5●引田直巳――モダン・ファンタジー紹介の最前線で 笠井潔●日本幻想作家論5国枝史郎2――異界と鬼たちの物語 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 17号 1987.1.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎ドイツ幻想文学必携》 【ドイツ幻想文学私の10選】 前川道介が選ぶ怪美な中短篇10篇 深田甫が選ばされた気になる幻想小説10篇 川村二郎が選ぶわが青春の10篇 種村季弘が選ぶ綺想と驚異の10篇 矢川澄子が選ぶ幻想物語10篇 【インタビュー◆私と幻想文学】 種村季弘●言語の迷路の中で 前川道介●ドイツ怪奇文学の愉しみ 矢川澄子●現実と幻想が交錯する世界 【評論】 石川實●秘密結社小説の席捲――18世紀〜19世紀初頭のドイツ恐怖小説 鈴木潔●光と闇の二元構造――ドイツ・ロマン派の幻想文学 堀切直人●ファンタジーとフモール――ホフマンにおけるバロックとロマン主義 池内紀●不安と憂鬱と――世紀末ドイツの幻想作家 佐藤恵三●境界線の無化――オーストリアの幻想文学 池田香代子●闇への戦慄――ドイツ幻想文学と口承文芸 【ブックガイド&資料】 ドイツ幻想文学基本図書120選(幻想文学会編) 前川道介●世紀ドイツ幻想文学叢書攻 今泉文子●ドイツ幻想文学研究書ガイド 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第17回 菊地秀行●シネマ幻想館第14回◇アメリカから来た玉手箱2 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第9回◇新しき〈天使〉論3 稲生平太郎●不思議な物語第8回◇宿命の復讐 Fantastic Editors6●井田一衛――ブックス・メタモルファスという名の革命 笠井潔●日本幻想作家論6江戸川乱歩――密室という〈内部〉 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 18号 1987.5.20 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎魔界とユートピア――日本幻想文学誌1明治篇》 【作品復刻――明治幻妖抄】 仮名垣魯文●倭国字西洋文庫 泉鏡花●雲母文章(鏡花文粋・明治編・須永朝彦選) 北村透谷●宿魂鏡 川上眉山●絃声 生田葵山●団扇太鼓 杉山藤次郎●午睡之夢 羽化仙史●新海底旅行 阿武天風訳●絶海に生き残った親子三人(ホジスン原作) 黒岩涙香●怪の物 坪内逍遥●役の行者 巖谷小波●平太郎化物日記 井上空斎訳●奇因縁(『仙郷奇談』より) 【インタビュー】 前田愛●闇なる明治を求めて 【対談】 横田順彌&会津信吾●日本の外ならどこへでも(司会・長山靖生) 【評論】 須永朝彦●通覧草双紙余映――江戸から明治へ 高田衛●開化と因縁――円朝怪談小考 伊藤秀夫●怪奇ミステリ事始――黒岩涙香にはじまる 小出昌洋●石川鴻斎の「夜窓鬼談」 川村湊●蓬莱と魔界――明治文学の神仙世界 【ブックガイド&資料】 明治の暗黒純文学/本朝ファンタジー事始 明治幻想ブックガイド(諸星翔編) 闇なる明治を知るための10冊 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 菊地秀行●シネマ幻想館第15回◇「フランケンシュタイン」の遺産 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第10回◇新しき〈天使〉論4 稲生平太郎●不思議な物語第9回◇イリュミネイタス! Fantastic Editors7●礒崎純一――世紀末、プラーツ、そしてボルヘス 笠井潔●日本幻想作家論2小栗虫太郎――物語の迷宮・迷宮の物語 【平野威馬雄追悼】 南條竹則●お化けの会の思い出 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 19号 1987.7.15 幻想文学会出版局 208ページ 980円 《特集◎ヒロイック・ファンタジー》 【本邦初訳&新作短篇】 R・E・ハワード●闇の帝王(立石光子訳) 井辻朱美●エルリックの夢 山田章博画 【インタビュー】 鏡明●わが青春のヒロイック・ファンタジー 田中光二●魔術とマッチョマン 【エッセイ】 田中文雄●勝手気儘の夢芝居 【評論】 高山宏●ヒーラーとしての野蛮人 森下弓子●緑の森の木の下で――ロマンスのヒーローたち 新藤純子●ドラゴンとしての自然――『エクスカリバー』の魔術と剣 滝島繁則●さみしい野蛮人――R・E・ハワードの生涯 ひかわ玲子●トリップ世代のエターナル・チャンピオン 風間賢二●〈野性人幻想〉の物語 中村融●剣と魔法の神話――未訳のヒロイック・ファンタジーから 【ブックガイド&資料】 ヒロイック・ファンタジー必携 ローラリアスQ&A 剣と魔法の物語の系譜 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第18回 菊地秀行●シネマ幻想館第16回◇女ドラキュラの淫靡さ 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第11回◇新しき〈天使〉論5 稲生平太郎●不思議な物語第10回◇西洋幽霊奇談 笠井潔●日本幻想作家論8半村良――「幻想」と「奇」の婚姻 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 20号 1987.10.15 幻想文学会出版局 208ページ 980円 《特集◎幻想ベスト・ブック1982〜87》 【アンケート】 幻想ベスト・ブック1982〜1987 (著者編/読者編/書評者編) 【エッセイ・評論】 中井英夫●新人賞の期待 紀田順一郎●大叢書時代の終焉 【インタビュー】 建石修志●少年は石の傍でまどろむ 【対談】 種村季弘&荒俣宏●異貌のルネッサンス――博物学の視座から 笠井潔&川村湊●〈異端の文学〉を超えて――日本幻想作家論をめぐる対話 【作品】 加藤幹也●青色夢硝子 建石修志画 後藤幸次郎●暑い夜 谷弘兒画 【ブックガイド&資料】 座談会●幻想文学展望1982〜1987(石堂藍・伊藤敬・小沢淳・加藤幹也・長山靖生・諸星翔) 『幻想文学』総目次 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第19回 菊地秀行●シネマ幻想館第17回◇アメリカから来た玉手箱3 田中浩一●サイキック・ミュージック講座第12回◇新しき〈天使〉論6 稲生平太郎●不思議な物語第11回◇黒い家 Fantastic Editors番外編●本誌編集長のQ&A 【付録小冊子=追悼・澁澤龍彦】 須永朝彦●星月夜――澁澤龍彦遠望 渡邊一考●水月観音の涙雨 氷上透●水晶のように――澁澤龍彦断章 伊藤敬●思想としての文体 加藤幹也●かつての夢、そして イラスト●建石修志・谷弘兒 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 21号 1988.1.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎ロシア東欧幻想文学必携》 【インタビュー】 日野啓三●北方の〈魔〉に魅せられて 後藤明生●ペテルブルグ幻想の系譜 水野忠夫●革命期の想像力 徳永康元●ハンガリー研究事始 栗本慎一郎●トランシルヴァニア=血の誘い 【エッセイ】 中井英夫●影の勝利――ソログープのこと 【評論】 川端香男里●都市幻想・フォークロア・神秘主義 亀山郁夫●終末の徴のもとに 大石雅彦●迷走都市・非在都市 風間賢二●不条理文学の奇才ダニール・ハルムス 直野敦●フォークロアの水脈 工藤幸雄●幻想を孕み、幻想を必要とする風土 千野栄一●風刺と幻想科学 岩崎悦子●牧歌的ファンタジーの系譜 【ブックガイド&資料】 ロシア東欧幻想文学基本図書130選(幻想文学会編) 沼野充義●ロシア東欧幻想文学研究読書案内 ロシア東欧文学入門 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第20回 菊地秀行●シネマ幻想館第18回◇ドワイト・フライの憂愁・前篇 稲生平太郎●不思議な物語第12回◇マッケンの故地を訪ねて 読書メモ●関川左木夫◇『ランボー五つの星』      森真沙子◇この秋、雑誌ばかり読んでいた      堀切直人◇工夫に富める自伝的エッセイ 研究ノート●有田忠郎◇ケルト民話に学ぶもの 書評備忘録●倉阪鬼一郎◇豚以上、豚未満?! 新藤純子●シネマでファンタスティック!第1回◇和製ファンタジー映画に怒る 田中浩一●サイキック・ミュージック最前線第1回◇超少女性を歌う少女たち 加藤幹也●今宵ひらく言葉第1回◇女殺脂地獄 井辻朱美●ファンタジーの森から第1回◇場所をめぐる物語・前篇 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 22号 1988.4.15 幻想文学会出版局 192ページ980円 《特集◎大正デカダンス――耽美と怪異 日本幻想文学誌2》 【作品復刻――大正デカダンス珠玉選】 郡虎彦●幻想曲 富ノ澤麟太郎●セレナアド 小川未明●日没の幻影 佐藤惣之助●黄金と血 大泉黒石●血と霊(抄) 鈴木善太郎●支那皿の怪 [解説]渡辺一考●カリガリの影のもとに 【インタビュー】 今日泊亜蘭●父、爾保布を語る 【評論】 松田修●蒼い葬列――真山青果と同性愛文学の系譜 須永朝彦●近代双面譚――谷崎潤一郎のヘルマフロディト趣味 大石雅彦●槐多における『子供の領分』 堀切直人●羽化登仙失敗談 篠田知和基●ドッペルゲンガーとゾーアントロピア 倉阪鬼一郎●赤と白の螺旋――泉鏡花と〈大正〉 川村湊●綺堂・綺譚・綺語――岡本綺堂の怪談世界 【ブックガイド&資料】 デカダンスの画廊から――水島爾保布・甲斐庄楠音・橘小夢・田中恭吉 大正デカダンス必携(東雅夫編) 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 倉阪鬼一郎●不世出の怪作「死霊の盆踊り」を観て 渋谷章●ハガード、ハガード!第21回 菊地秀行●シネマ幻想館第19回◇ドワイト・フライの憂愁・後篇 稲生平太郎●不思議な物語第13回◇封印を解く Fantastic Editors8●鈴木宏――風よ吹け、文化の解体へ向けて 読書メモ●森茂太郎◇ふたつの異端文学史 研究ノート●前川道介◇ハヌッセン       新戸雅章◇UFO運動と日本SFの起源 書評備忘録●伊藤敬◇覚書から 新藤純子●シネマでファンタスティック!第2回◇ブラックなユーモアと風刺の世界 田中浩一●サイキック・ミュージック最前線第2回◇朝の風を歌うアーティスト 加藤幹也●今宵ひらく言葉第2回◇聖少女 井辻朱美●ファンタジーの森から第2回◇場所をめぐる物語・後篇 幻想ブックレビュー総目次13〜20号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 23号 1988.7.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎ホラー読本》 【本邦初訳&新作短篇】 ラドヤード・キプッリング●彼等(南條竹則・栗林智子訳) 加藤幹也●かごめ魍魎 山崎克己画 【エッセイ・評論】 菊地秀行●シネマ幻想館特別篇――怪奇映画五番勝負 田中文雄●坂の途中の家 森真沙子●子どもの頃、いつも震えて眠った 朝松健●幻暮の記憶から 竹河聖●いつの間にか、ホラー 村田基●「世にも不思議な物語」から「のろわれた町」へ 【ブックガイド=ホラー入門講座】 ゴシック・ホラー10選(石堂藍選) 正統ブリティッシュ・ホラー10選(東雅夫選) ホラー・ミュージック最前線?!(諸星翔選) アメリカン・ホラー10選(諸星翔選) ホラー・アンソロジー10選(諸星翔選) 恐怖コミック10選(並木二郎選) 正統派恐怖映画10選(森茂太郎選) B級Z級スプラッター映画10選(倉阪鬼一郎選) 【クライヴ・バーカー・スペシャル】 矢野浩三郎●ヒューマニストと魔道士 宮脇孝雄●『血の本』に魅入られて 瀬戸川猛資●恐怖は形而上 風間賢二●二十世紀末キッチュ・バロックの旗手 《血の本》を解剖する!(倉阪鬼一郎&諸星翔) 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第22回 稲生平太郎●不思議な物語第14回◇煙を上げる脚、その他の話 Fantastic Editors9●板垣裕子――《血の本》を担当して 読書メモ●山田和子◇読んでいない本と科学について      稲生平太郎◇レファレンスの収穫ベスト3 海外リポート●花園理恵◇優雅にしてマニアックなF・M・R 研究ノート●浅羽莢子◇ゴーメンガースト三部作を訳了して 書評備忘録●石堂藍◇憎しみを解消するために 新藤純子●シネマでファンタスティック!第3回◇私を愛して、理解して! 田中浩一●サイキック・ミュージック最前線第3回◇持続と変容への思い 加藤幹也●今宵ひらく言葉第3回◇アルゴールの城にて 井辻朱美●ファンタジーの森から第3回◇死後譚をめぐって・前篇 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 24号 1988.10.25 幻想文学会出版局 208ページ1200円 《特集◎夢みる二〇年代 日本幻想文学誌3大正昭和篇》 【作品復刻=大正―昭和ファンタジー童話珠玉選】 與謝野晶子●紅葉の子供 青木茂●白鳥と人の心で紅く染まったダイヤモンドの話 千葉省三●お月さんをたべたはなし 豊島與志雄●シャボン玉 酒井朝彦●青い光の国 吉田一穂●埋れた花園 【インタビュー】 本多和子●ひらひら少女の図像学 天沢退二郎●賢治幻想譜 矢川澄子●途方もないハイカラさ 【エッセイ】 加藤幸子●私のOM 【評論】 堀切直人●夢のそとの飛行家たち 高橋康雄●二人の一九二〇年代――稲垣足穂と宮澤賢治 川村湊●妹の恋――大正・昭和の〈少女〉文学 川崎賢子●〈少女〉的世界のなりたち――尾崎翠の彷徨 【ブックガイド&資料】 夢みる画廊●竹久夢二・高畠華宵・中原淳一・蕗谷虹児・須藤重・初山滋・武井武雄 荒瀬史●吉屋信子『花物語』の世界――全作品解題 大正―昭和メルヘン&ファンタジー必携(石堂藍編) 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第23回 菊地秀行●シネマ幻想館第21回◇フランケンシュタイン創造者の悲劇 稲生平太郎●不思議な物語第15回◇降霊術師たち 読書メモ●会津信吾◇大探検!      倉阪鬼一郎◇奇書、奇才ここにあり! 研究ノート●石川實◇秘密結社イルミナーティ       那智史郎◇ウィアード・テイルズ開眼 書評備忘録●小林孝夫◇聖三稜玻璃 新藤純子●シネマでファンタスティック!第4回◇鏡よ、鏡…… 田中浩一●サイキック・ミュージック最前線第4回◇真夏の夜の夢の舞台裏 加藤幹也●今宵ひらく言葉第4回◇荊冠傳説 井辻朱美●ファンタジーの森から第4回◇死後譚をめぐって・後篇 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 25号 1989.3.15 幻想文学会出版局 192&16ページ 1200円 《特集◎ファンタスティック・マガジン》 【作品復刻】 蒲団に潜む美人の幽霊(不思議記者) 悪魔饗宴考――古代文化散策(矢野目源一) 【インタビュー】 紀田順一郎●実録「幻想と怪奇」の時代 菅原孝雄●牧神の夢、今いずこ 【評論】 会津信吾●不思議雑誌〈冒険世界〉 渡邊一考●黄眠私塾と南柯の夢 【エッセイ】 東雅夫●「幻想と怪奇」に始まる 【ブックガイド&資料】 ファンタスティック・マガジン・カタログ(幻想さんと怪奇くん) 奢覇都南柯叢書第一期刊行目録 荒唐綺譚叢刊目録 「幻想と怪奇」総目次 怪奇幻想文学誌プラン 世界恐怖文学館プラン N書店版《世界幻想文学大系》プラン 【復刻】 『幻想と怪奇』の新生のために(鈴木宏) 『幻想と怪奇』16ページ分 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第24回 菊地秀行●シネマ幻想館第22回◇フランケンシュタイン創造者の悲劇・前篇 稲生平太郎●不思議な物語第16回◇憑依 読書メモ●ひかわ玲子◇エキゾチズム・幻想      南阿字子◇二冊の好著 研究ノート●大石雅彦◇シンボル狩り       南條竹則◇シュロップシャーの若人 書評備忘録●加藤幹也◇悪という名の憧れ 新藤純子●シネマでファンタスティック!第5回◇パラダイス座の怪人 田中浩一●サイキック・ミュージック最前線第5回◇時代錯誤に可能性がある 加藤幹也●今宵ひらく言葉第5回◇かなしき女王 井辻朱美●ファンタジーの森から第5回◇〈枠物語〉あるいはすべての物語 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 26号 1989.6.15 幻想文学出版局 224ページ 1194円 《特集◎イギリス幻想文学必携》 【インタビュー】 由良君美●悉皆ロマン主義にはじまる 高橋康也●ノンセンスの系譜 井村君江●英文学のなかの妖精 河村錠一郎●世紀末の夢想と現実 【わたしのベストテン】 富士川義之が選ぶ逃避と反転の文学10選 野島秀勝が選ぶゴシック小説10選 神宮輝夫が選ぶファンタジー童話10選 新藤純子が選ぶ〈とり憑く霊〉の小説10選 渋谷章が選ぶ英国的幻想とロマンの10選 【評論】 横山茂雄●ゴシックの「復活」 赤井敏夫●指環と物語 島弘之●魔術師クロウリーの〈知〉の地平 P・ペンゾルト●M・R・ジェイムズの幽霊小説 【ブックガイド&資料】 高山宏●英国幻想文学を読む、ただし極私的に イギリス幻想文学基本作品320選 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第25回 菊地秀行●シネマ幻想館第23回◇フランケンシュタイン創造者の悲劇・後篇 稲生平太郎●不思議な物語第17回◇モンスの吸血鬼 読書メモ●堀切直人◇千人のクラサカを! 研究ノート●今泉文子◇ドイツ幻想文学研究の最前線 書評備忘録●長山靖生◇聖なる進化論の話 新藤純子●シネマでファンタスティック!第6回◇プッチーニにおける〈愛〉と〈死〉 田中浩一●サイキック・ミュージック最前線第6回◇新しい幻想譚としての音楽 加藤幹也●今宵ひらく言葉第6回◇暁の寺 井辻朱美●ファンタジーの森から第6回◇神話の力 石堂藍●幻想の新地平第1回◇可能性としての女性たち――明日のファンタジーのために ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 27号 1989.9.15 幻想文学出版局 208ページ 1194円 《特集◎猟奇と哄笑――日本幻想文学誌4昭和篇》 【作品復刻】 正岡容●本朝蟇物語 坂ノ上言夫●拷問譜 【エッセイ】 竹中労●愛しの『ドグラ・マグラ』 竹中英太郎画 【インタビュー】 北村想●二十面相を〈探偵〉する! 【評論】 高橋康雄●エロ・グロ・ナンセンスと『新青年』 会津信吾●梅原北明とエログロ雑誌 須永朝彦●金と銀 或は潤一郎と春夫 大石雅彦●世界の未来派、日本の未来派 高橋世織●風穴としてのナンセンスとシュール 松田修●軽気球のごとく 堀切直人●ノンセンス小僧 長山靖生●小酒井不木と探偵王国 渡辺一考●芋蔓冗語――坂ノ上言夫について 【ブックガイド&資料】 エロ・グロ・ナンセンス必携(諸星翔編) エログロナンセンス怪作13選(倉阪鬼一郎) 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第26回 菊地秀行●シネマ幻想館第24回◇「恐怖の足跡」の足跡 稲生平太郎●不思議な物語第18回◇帳の隙間 読書メモ●中村融◇ファンタジーにおけるキャラクター      江口之隆◇クロウリーの短編小説 研究ノート●篠田知和基◇幻想文学研究会の活動から 書評備忘録●森村進◇後記澁澤龍彦と幸田露伴 新藤純子●シネマでファンタスティック!第7回◇メアリ・シェリーの肖像 田中浩一●サイキック・ミュージック最前線第7回◇本来のメルヘンを追求する谷山浩子たち 加藤幹也●今宵ひらく言葉第7回◇ムントゥリャサ通りで 井辻朱美●ファンタジーの森から第7回◇甦生譚をめぐって・前篇 石堂藍●幻想の新地平第2回◇現実と幻想のあわいをゆく――幻想純文学1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 28号 1990.1.20 幻想文学出版局 208ページ1194円 《特集◎吸血鬼文学館》 【作品】 須永朝彦●小説ヴァン・ヘルシング バイロン卿●断章(南條竹則訳) ステンボック伯爵●夜ごとの調べ(加藤幹也&佐藤裕美子訳) 【対談】 菊地秀行&須永朝彦●吸血鬼――この永遠なる憧憬 【エッセイ・評論】 前川道介●死者たちの血の渇き――ドイツ吸血鬼文学誌 森茂大郎●メタファーとしての吸血鬼――フランス吸血鬼文学誌 稲生平太郎●『ドラキュラ』とその周辺(不思議な物語第19回) 風間賢二●アメリカン・ヴァンパイア――モダン・ホラーの吸血鬼群像 大石雅彦●吸血鬼における神話作用――スラヴ吸血鬼文学誌 谷川渥●「鬼」の変容――日本吸血鬼文学誌 菊地秀行●夜の末裔たち――吸血鬼映画ぎゃらりい(シネマ幻想館第25回) 倉阪鬼一郎●ドラキュラの末裔たち――『マーティン』と『処女の生血』 須永朝彦●ヴァンパイア・オンステージ――演劇・音楽・舞踊にみる吸血鬼 【ブックガイド&資料】 吸血鬼画廊 幻想さんと怪奇くん●吸血鬼漫画の華麗な世界 吸血鬼入門必携(諸星翔編) 世界吸血鬼名鑑(幻想文学編集部編) 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊か 渋谷章●ハガード、ハガード!第27回 読書メモ●川崎賢子◇幻想文学は零度のエクリチュールの夢を見るか? 研究ノート●長山靖生◇科学・空想科学・SF 書評備忘録●高橋敏彦◇高橋和巳『邪宗門』 新藤純子●シネマでファンタスティック!第8回◇死体と遊ぶな大人たち 田中浩一●サイキック・ミュージック最前線第8回◇「日常」に宇宙を見る音楽 加藤幹也●今宵ひらく言葉第8回◇をぐり 井辻朱美●ファンタジーの森から第8回◇甦生譚をめぐって・後篇 石堂藍●幻想の新地平第3回◇小説の可能性、小説の未来――幻想純文学2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 29号 1990.5.20 幻想文学出版局 208ページ 1194円 《特集◎幻視の文学1930−40――昭和文学の幻視者たち 日本幻想文学誌5》 【作品復刻】 豊島與志雄●都会の幽気 C・フラマリオン●死とその神秘(抄) 【インタビュー】 中井英夫●禿鷹の弁―太宰治を語る 奥野健男●無頼派幻想譜 【評論】 川村湊●文字の禍福――中島敦の「虎」 植田實●屋根裏部屋からの旅――立原道造のミクロコスモス 須永朝彦●夢の通路――王朝物の系譜 堀切直人●道に迷わなければ見えてこないものがある――小野十三郎の鉱物的ファンタジー 幻想さんと怪奇くん●昭和心霊文学誌序説 【ブックガイド&資料】 無頼派幻想小説ベスト10(幻想さんと怪奇くん&諸星翔編) 昭和心霊文学必携(怪奇くん編) 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第28回 菊地秀行●シネマ幻想館第26◇我が家のアンソロジー 稲生平太郎●不思議な物語第20回◇人形つくり 読書メモ●仁賀克雄◇最近のホラーをめぐって 研究ノート●南條竹則◇飯田参り 新藤純子●シネマでファンタスティック!第9回◇『シルバー・グローブ』 田中浩一●サイキック・ミュージック最前線第9回◇ロック精神とは? 加藤幹也●今宵ひらく言葉第9回◇メディア 井辻朱美●ファンタジーの森から第9回◇メタ・ドラマとしての能 石堂藍●幻想の新地平第4回◇幻想という枠を逃れて――ファンタジーの諸相 【幻妖倶楽部】 マーヴィン・ピーク●目利き(高木國壽訳解説) 宇井亜綺夫●蟹噛み 蝿兒●盲時計 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 30号 1990.9.30 幻想文学出版局 208ページ 1194円 《特集◎異端文学マニュアル――日本幻想文学誌6昭和篇》 【作品復刻】 久生十蘭●弔辞 小栗虫太郎●獏力車 夢野久作●挿絵と闘った話 【対談】 川村湊&松山巌●異端文学・再考 【インタビュー】 鮎川哲也●『幻の探偵作家を求めて』の作者を求めて 八木昇●《大ロマン・シリーズ》回想 中島河太郎●全集編纂を終えて――江戸川乱歩 松山俊太郎●虫太郎研究という不可能願望 鈴木貞美●『新青年』研究から見えてきたもの 【異端文学私の10選】 日影丈吉●頑固な人々 高橋克彦●地底世界に魅せられて 須永朝彦●異形の美を求めて 笠井潔●「国際文学」の視点から 竹本建治●異端って、何? 【評論】 川崎賢子●もっと知りたい久生十蘭のこと 西原和海●迷宮としての夢野久作研究 瀬名尭彦●科学の夢追い人――海野十三 長山靖生●さようなら探偵小説――『新青年』の終焉と『宝石』世代 【ブックガイド&資料】 異端文学研究必携(諸星翔編) 《連載》 幻想ブックレビュー 幻想の画廊から 渋谷章●ハガード、ハガード!第29回 菊地秀行●シネマ幻想館第27回◇ある原形 稲生平太郎●不思議な物語第21回◇冬空のロンドンから 研究ノート●堀切直人◇闘病記としての幻想文学 新藤純子●シネマでファンタスティック!第10回◇春の映画はファンタとリアル 田中浩一●サイキック・ミュージック最前線第10回◇究極のラヴ・ソング、魂の点滴 加藤幹也●今宵ひらく言葉第10回◇リトゥル・ネッロ 井辻朱美●ファンタジーの森から第10回◇人形譚をめぐって 石堂藍●幻想の新地平第5回◇人の内部にはいつも幻想がある――現代詩の中から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 31号 1991.2.28 幻想文学出版局 208ページ 1194円 《特集◎アンドロギュヌス――両性具有の妖しい夢》 【対談】 東逸子&若山和央●新しい天使の生まれる場所で 【インタビュー】 郡司正勝●ふたなりひらの系譜――歌舞伎のアンドロギュヌスたち 渡辺恒夫●両性具有進化論 【評論】 多田智満子●かのオルフェウスもいうように(建石修志画) 須永朝彦●本朝二形譚――略述・日本のアンドロギュヌス文芸 倉智恒夫●かくも至高なる性――ペラダンのアンドロギュヌス幻想 野島秀勝●永劫回帰の夢 小谷真理●殺し屋ヘテロ――『闇の左手』をめぐって 加藤幹也●アンドロギュヌス、もしくは高慢への意志 須永朝彦●ベル・エポックの舞台を彩ったアンドロギュヌスたち 瀬高道助●オルフェウスの声 川村邦光●アンドロギュヌス=シャーマンの民俗 【ブックガイド&資料】 アンドロギュヌス・ギャラリー アンドロギュヌス文学館(幻想さんと怪奇くん編) アンドロギュヌス研究必携(諸星翔編) 《連載》 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第30回 稲生平太郎●不思議な物語第22回◇魔力 井辻朱美●ファンタジーの森から第11回◇名前の力 【幻妖倶楽部】 [復刻]吉野治夫●黒髪の湯 [新作]土井喜和●花迷宮 西原和海●吉野治夫メモランダム 南篠竹則●「ドッグ・アンド・ダック」の秘密 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 32号 1991.10.10 幻想文学出版局 208ページ 1456円 《特集◎人形綺譚――ヒトガタの魅惑と恐怖》 【本邦初訳&新作短編】 ヴィリ・ザイデル●幻妖(前川道介訳) シャルル・バルバラ●ウィティントン少佐(亀谷乃里訳) フランシス・トムスン●第四番目の被造物(関川左木夫&南條竹則訳) 井辻朱美●百個の星 東逸子画  【インタビュー】 四谷シモン●ふわり、冷ややかな、幽霊のような人形を ホリ・ヒロシ●人形を作り、人形と舞う 【対談】 東逸子&井辻朱美●人形たちに魅せられて 【評論】 前川道介●からくり人形の悪夢――ホフマンの場合 南條竹則●フランシス・トムスンとその作品 井辻朱美●想像上の友だち――多重人格症と内化された人形(ファンタジーの森から特別編) 服部正●ドロッセルマイヤーさんの贈り物 亀谷乃里●自動人形の系譜――シャルル・バルバラを中心に 【ブックガイド&資料】 人形幻想文学読みあさり122(幻想さんと怪奇くん) 《連載》 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第31回 稲生平太郎●不思議な物語第23回◇吸血鬼の血 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 33号 1992.1.15 幻想文学出版局 208ページ 1456円 《特集◎日本幻想文学必携――美と幻妖の系譜》 【オールタイム・ベストテン】 川村二郎●鏡花なら「全作品」といってもいいのだが 中島河太郎●こけおどし怪談を一蹴する『真夜中の檻』 矢川澄子●したしたした、チャカポコチャカポコ 紀田順一郎●〈枕頭の十二冊〉を添えて…… 奥野健男●『夢の中での日常』は世界一の超現実主義小説 天沢退二郎●「風の又三郎」を極めつきの幻想文学として読むと…… 高山宏●泣きじゃくるベスト・テン+2の自伝 川崎賢子●輻輳する語り、幻視するまなざし 松田修●日本文学における想像力の変容 【日本幻想文学・時代別10選】 須永朝彦●本朝幻妖奇譚通覧――古典篇 長山靖生●文明開化の光と開――明治篇 川村湊●ブリキの月、空にかかりて――大正篇 堀切直人●震災後の出「オタク」記――昭和戦前篇 笠井潔●未曾有の混乱の渦中で――昭和戦後篇 【ブックガイド&資料】 東雅夫&石堂藍●日本幻想文学テーマ別220選 日本幻想文学年表(東雅夫&石堂藍編) 【インタビュー】 礒崎純一●《日本幻想文学集成》縁起 【追悼・日影丈吉】 須永朝彦●日影さんのこと 《連載》 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第32回 稲生平太郎●不思議な物語第24回◇冷たい天 井辻朱美●ファンタジーの森から番外編◇RPGとファンタジー 研究・批評の現場から●湯浅篤志◇『新青年』出帆! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 34号 1992.4.15 幻想文学出版局 208ページ 1456円 《特集◎ケルト幻想文学誌――妖精の幸ふ古代へ》 【作品新訳】 P・W・ジョイス●メイルドゥーンの航海(佐藤弓生訳・解説) ケルト幻想詩抄(高山直之編訳・解説) ダンセイニ卿作品集(西崎憲編訳・解説) フィオナ・マクラウド●アンガス・オグの目覚め(赤井敏夫訳) A・E●アンガス・オグの夢(赤井敏夫訳) フィオナ・マクラウド●牧人(南條竹則訳・赤井敏夫解説) 【インタビュー】 井村君江●ケルトの真姿を求めて 【評論】 有田忠郎●フランスにおけるケルト幻想 松村賢一●異界遍歴――ケルト古代文学の幻想性をめぐって 風間賢二●〈四つの枝のマビノギ〉とモダン・ファンタジー 吉永進一●民俗学・水晶占い・セカンドサイト 赤井敏夫●二つのアンガス像 【ブックガイド&資料】 ケルト幻想作家名鑑(東雅夫&石堂藍編) 《連載》 新刊展望 [新刊インタビュー]天野哲夫●『家畜人ヤプー・完結篇』 [Fantastic Editors]山崎郁子●良質・硬派のファンタジーを! 渋谷章●ハガード、ハガード!第33回 稲生平太郎●不思議な物語第25回◇地下牢の検査 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 35号 1992.7.25 幻想文学出版局 208ページ 1456円 《特集◎鏡花夢幻帖》 【作品】 雲母文章――鏡花文粋(須永朝彦編) 名残の夢――鏡花と江戸文芸(須永朝彦編)  曳く水脈――江戸文芸愛好/若菜姫の面影――『白縫譚』/摩耶夫人憧憬――『釈迦  八相倭文庫』/伝説の魔所――エッセイ・評論/伝説の妖怪――怪談・奇談と『天守物語』 【鏡花文学・秘蔵の一篇】 天沢退二郎●「白金の絵図」の絵図 笠原伸夫●「婦系図」の女 久保田淳●宝探しと隅田川――「芍薬の歌」 倉阪鬼一郎●蛇と狂気のモダンホラ――「尼ケ紅」 篠田知和基●音楽の魔――「爪びき」 須永朝彦●想ひわづらふ――「黒髪」 戸板康二●かはうそに燈をぬすまれて――「歌行燈」 堀切直人●職人気質のストイシズム――「伊勢之巻」 脇明子●二つの物語の分水嶺――「神鑿」 渡辺えり子●自然主義に抗して――「星女郎」 【ブックガイド&資料】 鏡花著書目録抄(渡邊一考編) 鏡花曼陀羅――全作品ガイド(須永朝彦監修)  小説/小品・紀行・雑記・談話・他/唄・俳句 いますぐ鏡花を読むのなら 《連載》 新刊展望 Fantastic Editors●藤原義也――幻の探偵作家に光を! 渋谷章●ハガード、ハガード!第34回 稲生平太郎●不思議な物語第26回◇エイドリアン伯爵夫人の魂 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 36号 1992.11.10 幻想文学出版局 208ページ 1456円 《特集◎悪魔のいる文学誌》 【作品】 スタニスラス・ド・ガイタ●『黒い女神』より(自鳥友彦訳・解説) 【インタビュー】 永井豪●『デビルマン』縁起 吉田八岑●死を想え――私の悪魔学入門 伊東一郎●黒い神の末裔――ロシア文学の悪魔像 【エッセイ】 澁澤龍彦●誘惑図――『悪魔の中世』より 大瀧啓裕●ラヴクラフトと悪魔学 夏来健次●悪魔派ホラー最前線 浅羽莢子●罪と赦し――悪魔の二つの顔 【評論】 倉智恒夫●サタン変貌――世紀末文学・美術の悪魔像 長谷川つとむ●「ファウスト」の悪魔たち 高山宏●悲劇か、喜劇か――悪魔のいる英文学誌 吉村明彦●日本悪魔学盛哀記 長山靖生●虚無と不在――日本デモノロジィの可能性 【ブックガイド&資料】 悪魔文学館(石堂藍編) 悪魔資料室(諸星翔編) 《連載》 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第35回 稲生平太郎●不思議な物語第27回◇親和力 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 37号 1993.3.25 幻想文学出版局 208ページ 1456円 《特集◎英国幽霊物語》 【作品新訳】 マージョリー・ボウエン●罌粟の馨り(南條竹則訳) L・T・C・ロルト●ボズウォース頂上水路(西崎憲訳) 【インタビュー】 友成純一●倫敦幽霊屋敷探訪記 三浦清宏●現代英国心霊模様 紀田順一郎●英国怪奇小説の愉しみ 【秘蔵の英国幽霊譚】 大滝啓裕●ペル・メルの幽霊たち 仁賀克雄●「幻の下宿人」と「スミー」 橋本槙矩●デ・ラ・メアの「緑の部屋」 金原瑞人●児童文学の幽霊たち 【エッセイ&ヴィジュアル】 諸星翔●サイモン・マースデンの憑かれた風景 【評論】 テリー・キャッスル●ファンタスマゴリア(高山宏訳) 高山宏●新歴史派の憑霊文化論 風間賢二●小猿がこわい――英国幽霊譚と科学思想 河合祥一郎●ルネッサンス演劇と幽霊 小池壮彦●英国スピリチュアリズム逍遥 D・スカブラー●近代小説における超自然(今本渉訳) J・ブリッグス●幽霊たちの帰還(佐藤弓生訳) 【座談会】 南條竹則&倉阪鬼一郎&西崎憲●ゴースト・ストーリーに憑かれて 《連載》 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第36回 稲生平太郎●不思議な物語第28回◇リドル夫人からエイクマンまで 山下武●ドッペルゲンガー考第1回◇鴎外と龍之介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 38号 1993.6.15 幻想文学出版局 208ページ 1456円 《特集◎幻魔妖怪時代劇》 【新作短編】 須永朝彦●胡蝶丸変化 花輪和一画 【評論】 川村湊●水のほとりで――馬琴・介山・史郎 川崎賢子●20世紀的ジャンルとしての時代物 堀切直人●連戦連敗の技芸――花田清輝の中世小説 伊藤敬●中川信夫覚書――怪奇幻想映画の視点から 【ブックガイド&資料】 幻想時代小説・妖人妖魔キャラクター事典(石堂藍編) 妖人妖魔キャラクター事典・古典篇(須永朝彦編) 幻想時代小説・作品便覧(石堂藍編) 《連載》 新刊展望 [新刊インタビュー]山蔦恒●『国枝史郎伝奇全集』をめぐって [Fantastic Editors]飯島徹(未知谷)●反・西欧近代の旗のもとに 渋谷章●ハガード、ハガード!第37回 稲生平太郎●不思議な物語第29回◇悪魔の岩山 山下武●ドッペルゲンガー考第2回◇勇・基次郎・不木 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 39号 1993.9.25 幻想文学出版局 208ページ 1456円 《特集◎大怪獣文学館》 【作品復刻】 武田泰淳●「ゴジラ」の来る夜 中村真一郎・福永武彦・堀田善衛●発光妖精とモスラ 黒沼健●ラドンの誕生 香山滋●怪獣エッセイ・評論選(『放射能X』を観て/南への憧れ/ゴジラ刊行に就て                /『ゴジラ』懺悔/怪獣談) 【インタビュー】 菊地秀行●東西怪獣映画私観 竹内博●モンスター・マイ・ラヴ 【対談】 山村正夫&竹内博●香山滋ふたたび! 【エッセイ】 友成純一●大怪獣アメリカ?! 村田基●怪獣はなぜペット化したのか 竹内博●香山滋が愛した怪獣たち 【評論】 長山靖生●怪獣――あるいは告白する普遍性 小林豊昌●反幻想としての怪獣 小池壮彦●獣人伝説の行方 【ブックガイド&資料】 幻想さんと怪奇くん●本朝怪獣文学セミナー 《連載》 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第38回 稲生平太郎●不思議な物語第30回◇新たな人類 山下武●ドッペルゲンガー考第3回◇西尾正と久生十蘭 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 40号 1994.1.27 幻想文学出版局 208ページ&眠れ、黒鳥24ページ 1456円 《特集◎幻想ベストブック1987―1993》 【絶筆&本邦初訳】 中井英夫●眠り 建石修志画 W・デ・ラ・メア●緑の部屋(橋本槙矩・小田川裕子訳) 【アンケート】 幻想ベストブック1987―1993 【インタビュー】 奥泉光●幻想文学を突き抜けて 菅浩江●ファンタジーとSFの狭間で 鈴木光司●ホンネで生き、ホンネで書く 風間賢二●幻想文学最前線でダンス! 【ブックガイド&資料】 幻想ベストブック分野別展望(石堂藍・諸星翔ほか) 《連載》 新刊展望 [新刊インタビュー]谷弘兒●『薔薇と拳銃』をめぐって 渋谷章●ハガード、ハガード!第39回 稲生平太郎●不思議な物語第31回◇ホークスムア 山下武●ドッペルゲンガー考第4回◇薄風之介と桑原静爾 【書評特集●ドラコニアの新地平】 堀切直人●昭和の子供だ、ぼくたちも 長山靖生●『澁澤龍彦の時代』を読む 伊藤敬●〈玩文喪志〉でなければよいが 森村進●澁澤龍彦論に新しい風 内藤憲吾●《澁澤龍彦全集》縁起 【眠れ、黒鳥◆追悼・中井英夫】 相澤啓三●告別 出口裕弘●弔辞 松村禎三●弔辞 尾崎左永子●弔詞 下野博●悼 福島泰樹●薔薇色の骨 小笠原賢治●中井氏のきびしさ 笠井潔●二人の中井英夫 加藤幹也●亡き人に与うるアダージョ 竹本建治●今、思うことは 齋藤慎爾●秘蹟の薔薇、薔薇の秘蹟 高橋康雄●残像の星々の光芒が今も 田中敏郎●通り抜け 椿實●虚無への供物に 戸川安宣●あの日の輝きを 矢川澄子●妹のはしくれとして 本多正一●彗星との日々 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 41号 1994.7.31 アトリエOCTA 208ページ 1456円 ISBN4-900757-41-1 《特集◎ホラー・ジャパネスク》 【対談】 菊地秀行&竹河聖●われらの恐怖遍歴 【インタビュー】 皆川博子●華麗で懐かしい怪異 田中文雄●場所が醸す恐怖 竹本健治●究極の純粋な恐怖 森真沙子●土地が孕む怪異 小池真理子●言葉が紡ぐ恐怖 大原まり子●内なる悪魔の恐怖 朝松健●背筋を刺激する恐怖 綾辻行人●人外のものの恐怖 篠田節子●人間意識の怪奇 坂東眞砂子●美学のある恐怖 【エッセイ】 都筑道夫●怖がらせるな 高橋克彦●ホラー・この過酷なもの 友成純一●ああ、スプラッタはどこへ行った 【評論】 小谷真理●テクノゴシック・ジャパン 石堂藍●純文学とホラー 【ブックガイド】 日本のモダンホラー・ベスト100(諸星翔編) 石堂藍●ジュヴナイル・ホラーガイド 《連載》 新刊展望 [Fantastic Editors]宍戸健一●〈角川ホラー〉定着をめざして [独墺怪談]パウル・ブッソン●トルメントの宝石(前川道介訳) [新刊インタビュー]篠田知和基●『人狼変身譚』をめぐって [新刊インタビュー]篠田真由美●『ドラキュラ公』をめぐって 渋谷章●ハガード、ハガード第40回 稲生平太郎●不思議な物語第32回◇闇の凱旋・闇の力 山下武●ドッペルゲンガー文学考第5回◇三橋一夫 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幻想文学42号 1994.10.31 アトリエOCTA 208ページ 1456円 ISBN4-900757-42-X 《特集◎RAMPOMANIA》 【巻頭ヴィジュアル】 回想の橘小夢●加藤眞彦・美智江夫妻に聞く 【作品復刻】 山田風太郎●伊賀の散歩者(谷弘兒画) 【インタビュー】 久世光彦●『一九三四年冬―乱歩』をめぐって 【平成乱歩調・乱歩幻想小説の競演】 須永朝彦●青い箱と銀色のお化け 浅羽通明●D坂の二・二六事件 加藤幹也●たゞうたかたの 芦辺拓●屋根裏の乱歩者 服部正●龍の玉 【ガイド&資料】 石堂藍●乱歩の幻想小説 〈乱歩幻想〉文学館(幻想さんと怪奇くん) 村上博美●乱歩漫画・夜咄 渡電●映画もまこと、か 【エッセイ】 藪下明博●「十二階」と「パノラマ館」 さたなきあ●鏡・人形・仮面 本多正一●探偵・江戸川乱歩の犯罪 《連載》 新刊展望 [新刊インタビュー]服部正●『影よ踊れ』をめぐって [新刊インタビュー]井上雅彦●『異形博覧会』をめぐって 渋谷章●ハガード、ハガード!第41回 稲生平太郎●不思議な物語第33回◇海の女司祭 山下武●ドッペルゲンガー文学考第6回◇渡辺啓助 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 43号 1995.2.28 アトリエOCTA 208ページ 1456円 ISBN4-900757-43-8 《特集◎死後の文学》 【インタビュー】 松谷みよ子●日本人の血の中にある彼岸 神林長平●死と生の間の世界を描く 【評論】 多田智満子●エリュシオンの野 須永朝彦●地獄巡りの系譜―本朝冥界遍歴譚 井辻朱美●生きて帰りし物語 鎌田東二●この世の果てはこの世である 小池壮彦●死霊の物語の発生――折口信夫と浅野和三郎 新藤純子●生と死の彼岸――最近映画に見る二つの《臨死体験》 石堂藍●神話が描く死後の世界 【本邦初訳】 ジェイムズ・スティーヴンズ●失くした三ペンス銀貨(赤井敏夫訳) 【ガイド】 死後の文学館●石堂藍編 死後の資料館●石堂藍編(協力:小池壮彦) 《連載》 新刊展望 [新刊インタビュー]山田正紀●『エイダ』をめぐって [緊急特集]諸星翔&怪奇くん●いま甦るフランケンシュタイン幻想 渋谷章●ハガード、ハガード!第42回 稲生平太郎●不思議な物語・番外篇壱◇四谷雑談 山下武●ドッペルゲンガー文学考第7回◇海野十三と香山滋 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 44号 1995.6.20 アトリエOCTA 208ページ 1456円 ISBN4-900757-44-6 《特集◎中国幻想文学必携》 【インタビュー】 澤田瑞穂●わが中国怪異研究の歩み 南伸坊●チャイナ・ファンタジーの悦楽 南條竹則●料理と酒と美女 【エッセイ】 芦辺拓●重たい本をカバンに詰めて―一探偵作家の中国小説メモ 【評論】 中野美代子●天の井戸と地の井戸――境界としての幻想空間 武田雅哉●八月の筏――中国飛翔文学史序説 草森紳一●晉世家夢譜 竹田晃●愛すべき幽霊たち――中国志怪小説の系譜 大木康●科学者の文体――『捜神記』と『西遊記』に関する覚え書き 須永朝彦●「還魂記」など――中華戯曲の怪異場面 藪下明博●「杜子春伝」――日本と中国の感覚の相違 林久之●中国SFはオモシロイ! 【作品】 須永朝彦訳●雪々――『唐物語』より 【ガイド】 中国怪談を読む(幻想さんと怪奇くん) 中国幻想文学案内(石堂藍編) 中国幻想文学資料館(石堂藍編) 《連載》 [新・一書一会]京極夏彦●妖怪小説の復権をめざして〜『魍魎の匣』をめぐって 新刊展望 [Fantastic Editors]桑原茂夫●『鏡花幻想譚』二十年の因縁 [情報特集]幻想さんと怪奇くん●最新幻想作家全集選集総覧 渋谷章●ハガード、ハガード!第43回 稲生平太郎●不思議な物語第34回◇パワー 山下武●ドッペルゲンガー文学考第8回◇平井呈一 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 45号 1995.9.20 アトリエOCTA 208ページ 1456円 ISBN4-900757-45-4 《特集◎アメリカ幻想文学必携》 【アメリカ幻想文学・わたしのベスト10】 風間賢二●邦訳が切望される10篇 ひかわ玲子●アメリカン・ファンタジーの古典10篇 巽孝之●黙示と幻視の10篇 矢野浩三郎●アメリカン・ゴシックとしてのモダンホラー10篇 若島正●アメリカ幻想短篇20篇 【評論・アメリカ幻想文学の流れと現在】 八木敏雄●アメリカン・ゴシックの原風景 志村正雄●アメリカン・リアリズムの幻想(インタビュー) 大瀧啓裕●オブライエン覚書き 那智史郎●アメリカ幻想文学とパルプマガジン 風間賢二●ポストモダン・トリックスター 大森望●ジャンルSFの境界で(インタビュー) 尾之上浩司●アメリカン・モダンホラーの現在 中村融●成熟にむかうアメリカのファンタシー 【ブックガイド】 アメリカ幻想文学基本図書360選(石堂藍&諸星翔編) 秋山義典●アメリカ幻想文学研究書ガイド 《連載》 [新・一書一会]瀬名秀明●ホラー新世代の旗手、見参!〜『パラサイト・イヴ』をめぐって 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第44回 稲生平太郎●不思議な物語・番外篇弐◇ヴィレット 山下武●ドッペルゲンガー文学考第9回◇橘外男 【《日本幻想文学集成》完結特別企画】 天才・小栗虫太郎●小栗宣治&松山俊太郎 【第一回世界ドラキュラ会議参加録】 篠田真由美●二つのドラキュラ城 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 46号 1996.2.20 アトリエOCTA 208ページ 1456円  ISBN4-900757-46-2 《特集◎夢文学大全》 【インタビュー】 横尾忠則●シンクロニシティと直観と 巖谷國士●夢の記述をめぐって 【エッセイ】 天沢退二郎●夢と文学をめぐって 多田智満子●「仮を真となす時、真もまた仮なり」(付・散文詩) 石川喬司●《夢書房》再訪記 小柳玲子●夏の夜の夢――よく見る夢五題 【評論】 多田智満子●族長たちの夢 井辻朱美●夢の原質 藪下明博●夢のリアリティー 倉阪鬼一郎●怪奇夢十夜 野崎六助●ドリームマスターを追え 東雅夫●夢日記について 【ガイド】 石堂藍●夢文学必携 《小特集◎野中ユリの夢宇宙》 [インタビュー]野中ユリ●〈夢〉の地表を超えて [書き下ろし夢譚]野中ユリ●夢会 [エッセイ]野中ユリ●凸面鏡の自画像/宇宙軸はここに― 編集者インタビュー●二宮隆洋氏(平凡社)に聞く 《連載》 [新・一書一会]須永朝彦●古典の魅力を伝えたい〜《日本古典文学幻想コレクション》をめぐって 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第45回 稲生平太郎●不思議な物語第35回◇走狗 山下武●ドッペルゲンガー文学考第10回◇佐藤春夫 大瀧啓裕●幻想通信番外編 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 47号 1996.6.20 アトリエOCTA 208ページ 1456円  ISBN4-900757-47-0 《特集◎怪談ニッポン!》 【完全復刻当世百物語】  豊島與志雄●影  小山内薫●番町の怪と高輪の怪と  小川未明●貸間を探がしたとき  菊池寛●老媼茶話  稲垣足穂●友人の実見譚  久米正雄●彼女の見た幻影  宇野浩二●隠元豆と蕎麦と富士山と   近松秋江●高野山の御廟  上司小剣●女犯の血しほ  室生犀星●しやりかうべ  白鳥省吾●梨の花と貸間札  佐藤春夫●首くくりの部屋  山田耕筰●林中の妖美人 【作品復刻】 水野葉舟●怪夢 浅野馮虚●おぼろ影 幸谷保●葦 【平成百物語】 都筑道夫●夜の寺 森真沙子●ま、いいか 中島らも●万願寺 加門七海●こんな話 倉阪鬼一郎●化鳥に乗って 【評論】 横山茂雄●他界に魅せられし人々 小池壮彦●心霊写真の怪談 一柳廣孝●芥川龍之介・幽霊・心霊学 須永朝彦●芝居の怪談 山本進●寄席の怪談 【ブックガイド】 東雅夫●怪談ニッポン! [新・一書一会]小池真理子●言葉で紡いだ異界の光景〜『水無月の墓』をめぐって [独墺怪談]ウンゲルン=シュテルンベルク●ブレーメン市の参事会員(前川道介訳) 新刊展望 本多正一●『彗星との日々』をめぐって 渋谷章●ハガード、ハガード!第46回 山下武●ドッペルゲンガー文学考第11回◇段沙兒 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 48号 1996.10.20 アトリエOCTA 208ページ 1456円 発 ISBN4-900757-48-9 《特集◎幻想建築文学館》 【建築幻想小説】 霜島ケイ●家―魔象(付・手記) 篠田真由美●さらに、彼方へ 【インタビュー】 高山宏●言語芸術と建築 飯島洋一●造物主を欲望する現代 【エッセイ】 浅羽莢子●ゴーメンガーストの大いなる影 東雅夫●『黒死館』詣で 【評論】 山口雄也●黒死館、あるいはまぼろしたてもの 藪下明博●さざえ堂と岩窟ホテル 高山直之●紙の上の建築 【ブックガイド】 高山宏●ウット・アルキテクトゥーラ・ポエーシス 石堂藍●建築幻想文学必携 関連書ガイド 《連載》 [新・一書一会]加門七海●オカルト小町の都会派呪術ホラー 新刊展望 [新刊インタビュー]小池壮彦●『東京近郊怪奇スポット』をめぐって 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第47回 稲生平太郎●不思議な物語・番外篇参◇インドから火星へ 山下武●ドッペルゲンガー文学考第12回◇澁澤龍彦 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 49号 1997.3.1 アトリエOCTA 208ページ 1456円 ISBN4-900757-49-7 《特集◎シネマと文學!》 【書き下ろし小説】 菊地秀行●吸血鬼ドラキュラ〜スペシャル・プロローグ 井上雅彦●ハラァ博士の恐怖 【インタビュー】 巖谷國士●幻想芸術としての映画 【評論】 高橋康雄●映画芸術よりフィルムの切れっ端 新藤純子●九〇年代、映画の幻想風景 【エッセイ・怪奇と幻想の誌上オールナイト・ベスト】 田中文雄●もう、キリないもんね! 友成純一●人間なんて糞食らえ 須永朝彦●妖かしは影、影はまぼろし 小中千昭●あの頃の怪物たち 稲生平太郎●不思議なセルロイド 【ガイド】 渡電&石堂藍●ファンタスティック映画案内 石堂藍●映画と幻想文学 【再録資料】 アンドレ・ブルトン●魔術的芸術抄 フィリップ・スーポー●映画ノート1 巖谷國士●シュルレアリスムと映画抄 《巻頭特別企画◎『虚無への供物』ついにドラマ化》 平山秀幸インタビュー●シャンソンと〈死〉と 奥寺佐渡子インタビュー●『虚無への供物』を脚本化して 本多正一●薔薇の不在――中井英夫納骨記 《連載》 [新・一書一会]高野史緒●電飾をつけたカストラート〜『カント・アンジェリコ』をめぐって 新刊展望 中条省平●『暗殺百美人』を読む 渋谷章●ハガード、ハガード!第48回 稲生平太郎●不思議な物語第36回◇幻影 山下武●ドッペルゲンガー文学考第13回◇泉鏡花 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 50号 1997.7.25 アトリエOCTA 208ページ 1456円 ISBN4-900757-50-0 《特集◎澁澤龍彦1987〜1997》 【アンケート】 私の〈澁澤体験〉 【インタビュー】 澁澤龍子●澁澤亡きあとの十年 澁澤幸子●兄の思い出を綴って 巖谷國士●アンソロジーとしての自我 松山俊太郎●サドと澁澤文学 【評論】 中条省平●澁澤版〈美女と野獣〉――創作という名の翻訳 瀬高道助●澁澤龍彦あるいはプラトン的文学 森村進●澁澤龍彦を語る書物 石堂藍●ハイパーテクスト概説 【インタビュー】 安島真一●『翻訳全集』ここが読みどころ! 望月伸晃●ドラコニア澁澤龍彦展 【コラージュ】 野中ユリ●心月輪の澁澤龍彦 《50号記念特別企画》 【特別寄稿・小説】 高原英理●憧憬双曲線 【特別寄稿・翻訳小説】 ヴォルフスキント●ファウスタの象(前川道介訳) 【特別寄稿・評論】 小池壮彦●夜津屋怪談霜夜星 【対談】 東雅夫&川島徳絵●「幻想文学」の舞台裏 《連載》 [新・一書一会]東郷隆●文学史を面白く読ませる!〜『そは何者』をめぐって 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第49回 稲生平太郎●不思議な物語・番外篇四◇ジョン・ディーの『精霊日誌』 山下武●ドッペルゲンガー文学考第14回◇三島由紀夫 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA序章◇腐爛の美酒 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 51号 1997.11.15 アトリエOCTA 224ページ 1800円 ISBN4-900757-51-9 《特集◎アンソロジーの愉楽》 【巻頭資料】 東雅夫●幻のアンソロジー――澁澤さんのメモから 【インタビュー】 アンソロジストを自称する須永朝彦氏に聞く アンソロジストとしての風間賢二氏に聞く 【精華集・推賞するこの一冊】 大瀧啓裕●『ロマンシスト・アンド・ノヴェリスト・ライブラリイ』 鼓直●『アルゼンチン幻想文学選集』 前川道介●『霧の辻馬車』 森茂太郎●『フランス幻想小説アンソロジー』 沼野充義●『世紀を透視する』ほか 【評論】 須永朝彦●見渡せば――本朝撰集大概・古典篇 吉村明彦●日夏耿之介とアンソロジーの近代 【エッセイ】 稲生平太郎●『支離滅裂名文集』 風間賢二●『ポストモダン・フェアリー・テイルズ集』 【対談】 瀬高道助&森村進●ボルヘスと澁澤龍偐 【翻訳】 二十世紀の幽霊●エリザベス・ボウエン(倉阪鬼一郎訳) 【資料】 幻想文学アンソロジー総覧 アンソロジー収録作品作家別一覧 《連載》 [新・一書一会]恩田陸●本好きに捧げる幻の本の物語〜『三月は深き紅の淵を』をめぐって 新刊展望 [新刊インタビュー]倉阪鬼一郎●『百鬼譚の夜』 幻想ブックレビュー 渋谷章●ハガード、ハガード!第50回 稲生平太郎●不思議な物語第37回◇薄暮の物語 山下武●ドッペルゲンガー文学考第15回◇木々高太郎と甲賀三郎 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA第一章 神の墓 倉阪鬼一郎訳●英米百鬼譚〜L・T・C・ロルト「叫び」/C・D・パメリー「せむしの少年殺し」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 52号 1998.3.10 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-52-7 《特集◎猫の妖、猫の幻》 【評論】 須永朝彦●愛しさと妖しさと(付猫奇談選)――古典文芸に描かれた猫たち 田中励儀●鏡花と猫 巽孝之●アメリカン・バッカス――ポウの「黒猫」に見る禁酒文学のアイロニー 谷口基●〈類人猿〉作家と二匹の猫――橘外男の怪猫譚 小池壮彦●化け猫騒動に就いての話 高山直之●描かれた猫たち 【エッセイ】 森真沙子●異界への扉 竹河聖●心霊写真 天沼春樹●『猫迷宮』 【インタビュー】 花輪莞爾●猫・夢・ヴィジョン――『猫学入門』をめぐって 谷山浩子●誇り高く孤独な猫たち――猫の夢・猫のイメージをめぐって 【猫作品集】 A・C・ベンスン●灰色の猫(西崎憲) W・J・ウィンテル●黒猫――英米百鬼譚(倉阪鬼一郎訳) 小詩集「猫」●多田智満子「菩薩の海」/イェイツ「猫と月」(高山直之訳) まざあ・ぐうす「お月夜」(北原白秋訳)/山村暮鳥「黒猫」/宮澤賢治「猫」 【ブックガイド】 石堂藍●猫ファンタジー・ガイド 《連載》 [新・一書一会]津原泰水●世紀末東京を描くアンチ・モダンホラー〜『妖都』をめぐって [新・一書一会]池上永一●抱腹絶倒のマジックリアリズム・ファンタジー〜『風車祭』をめぐって 新刊展望 渋谷 章●ハガード、ハガード!第51回 山下 武●ドッペルゲンガー文学考第16回◇夢野久作 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA第二章 聖心臓 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 53号 1998.9.30 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-53-5 《特集◎音楽+幻想+文学》 【インタビュー】 皆川博子●断片から紡ぎだす物語 篠田節子●理論的音楽小説の試み 【エッセイ】 矢川澄子●キイボード・コンプレックス 井辻朱美●浮遊する音楽のリミックス 西崎憲●音楽における規律と幻想 高原英理●半音階的幻想 【評論】 高野史緒●ツァラトゥストラはかく歌いき  瀬高道助●オルフェの遺言――仏幻想文学と音楽 中村融●カントリー・ミュージック・ファンタシー・イン・アメリカ 倉阪鬼一郎●悪魔のいる昭和歌謡史――南方幻想歌謡曲をめぐって 【作家アンケート】 幻想音楽☆私の愛聴盤 【幻想文学読者のための幻想音楽入門】 相澤啓三●キメラにして幻想装置――オペラ入門 高山直之●幻想への扉――ポピュラー入門選 佐藤弓生●ヴィジョニストたち――時間旅行のための音楽選 【ブックガイド】 石堂藍●至高の音楽を求めて――幻想音楽小説120 《連載》 [新・一書一会]小林恭二●異界を疾走する幻想のカブキ躍り〜『カブキの日』をめぐるあれこれ 【追悼・郡司正勝】 須永朝彦●郡司正勝先生のこと 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第52回 山下武●ドッペルゲンガー文学考第17回◇長田秀雄と林和 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA第三章 炎の髪 倉阪鬼一郎編訳●英米百鬼譚第3回〜ヴィンセント・オサリヴァン「私が死んだとき」                  W・F・ハーヴェイ「荒れ野を渡って」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 54号 1999.2.20 アトリエOCTA 208ページ 1500円  ISBN4-900757-54-3 《特集◎世の終りのための幻想曲》 【インタビュー】 小松左京●原風景としての終末幻想 【作品】 山東京傳●不思議の洪水(須永朝彦訳) 【評論】 風間賢二●破滅がいっぱい!  御子柴道夫●ソロヴィヨフの黙示の構造 高原英理●ミシマ・グノースティック 草野慶子●共同体と自然と 瀬高道助●黄昏の終末幻想 西崎憲●世の終わりというユートピア 尾之上浩司●リヴァイアサンの幻影 石堂藍●陽は陰り星は墮つ 大瀧啓裕●終末のセフィーロート 【ガイド&資料】 高山直之選●終末のヴィジョン 渡電●ニッポンのちっぽけな終末 アンジェの黙示録タピスリー 石堂藍●滅びを志向する文学 《小特集◎山尾悠子の世界》 山尾悠子●アンヌンツィアツィオーネ/傳説 野阿梓●七月のレジェンド 石堂藍●世に崩壊せざるものなし 《連載》 [新・一書一会]山之口洋●音楽論に彩られた青春小説〜『オルガニスト』をめぐって 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第53回 稲生平太郎●不思議な物語第38回◇哀れな人々 山下武●ドッペルゲンガー文学考第18回◇城昌幸 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA第四章 偸盗 倉阪鬼一郎編訳●英米百鬼譚第四回〜F・マクダーモット「蜘蛛」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 55号 1999.5.31 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-55-1 《特集◎ミステリVS幻想文学》 【インタビュー】 山口雅也●エリック・ドルフィーのように 麻耶雄嵩●無意識の幻想派 【新作短篇】 芦辺拓●百六十年の密室 【アンケート】 ミステリ作家が選ぶ〈幻想ミステリ〉この一冊 【エッセイ】 笠井潔●探偵小説おける幻想 服部正●ミステリーの刻印あるいは赤い本青い本 【評論】 横山茂雄●ミステリの淵源を探る 森英俊●ホラー・ミステリの一世紀半 藤田知浩●ポオのいる日本探偵小説史 千街晶之●〈アンチ・ミステリー〉という怪物 尾之上浩司●奇妙な味の作品群 福井健太●合理と幻想が融合する巨木 【ブックガイド】 石堂藍●過剰と逸脱と越境の系譜 《小特集◎京極夏彦考》 京極夏彦&中山市朗&木原浩勝&東雅夫●〈怪談之怪〉誕生! 森村進●京極ミステリの展開 吉田邦博●憑き物落としの本質 《連載》 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第54回 山下武●ドッペルゲンガー文学考第19回◇富ノ澤麟太郎 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA第五章 叫び 【新作短篇】 山尾悠子●夜の宮殿と輝くまひるの塔 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 56号 1999.10.31 アトリエOCTA 208ページ 1500円  ISBN4-900757-56-X 《特集◎くだん、ミノタウロス、牛妖伝説》 【インタビュー】 岩井志麻子●くだん小説に挑む! とり・みき●私はなぜくだんに惹かれるのか? 木原浩勝●「くだんのはは」は〈件〉ではない理由 佐藤健二●くだんのイコノロジー 【コミック復刻】 とり・みき●パシパエーの宴 【評論】 多田智満子●牛の貌した神々 武田雅哉●牛魔王とその子分たち  中山市朗●甲山の〈くだん〉の正体 東雅夫●くだんは祟るか?! 石堂藍●金牛宮は再生の時を告げる 【エッセイ】 アマノテンガイ●クダンノケン 【牛妖文学資料館】 内田百間●件 小熊秀雄●ある夫婦牛の話 小松左京●牛の首 入沢康夫●牛の首のある六つの情景 須永朝彦編訳●牛奇談選 幻想の牛とミノタウロスの絵画集(編集部編) 【投稿作品集】 [小説編]石神茉莉●Me and My Cow/深川拓●器 [評論編]化野燐●くだんの故郷 《連載》 [新・一書一会]篠田真由美●新しいジル・ド・レ像を描く――『彼方より』をめぐって 新刊展望 山下武●ドッペルゲンガー文学考第20回◇山田風太郎 渋谷章●ハガード、ハガード!第55回 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA第六章 偶像彫り 【新作短篇&本邦初訳】 倉阪鬼一郎●事件 W・ドゥリアン●フィツジェラルド夫人の髪(前川道介訳) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 57号 2000.2.29 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-57-8 《特集◎伝綺燦爛――赤江瀑の世界》 【インタビュー】 赤江瀑●われは海の子、虚空の子 【座談会】 皆川博子・森真沙子・篠田節子●赤江瀑の呪縛――綺羅の文章に魅せられて 【エッセイ】 森真沙子●長府幻視行――赤江瀑の迷宮の奥へ 山尾悠子●綺羅の海峡 篠田真由美●虚空の夢魔 高原英理●もの見えず執深く 岩井志麻子●美しいものと怖いもの 【評論】 千街晶之●運命の車輪が逆転する一瞬――ミステリとしての赤江文学 小梛治宣●「観る小説」との衝撃の出会い――幻想を実在化させる文体の不思議 香沢真矢●スッポン、あやかしの通る道――赤江瀑の歌舞伎的魔術 戸隠珠子●「闇路」行――『大内殿闇路』から『大内御所花闇菱』へ ●文庫解説集 中井英夫●毒は作品より早く作家に充ちた 瀬戸内晴美●絢爛たる酩酊を誘う美酒 磯田光一●日本化されたオイディプス神話 皆川博子●闇に仄見える華麗な色彩 山尾悠子●鏡花的本格幻想の世界 松田修●魔への埋めがたい距離 武部忠夫●赤江文学の劇性 上村一夫●ガラスの飛行機 小林孝夫●皆紅の扇 司修●濃密なエロティシズムの陰に潜むもの 【ブックガイド&資料】 小林孝夫●赤江八衢三十年の水脈 赤江瀑全著作リスト(小林孝夫作成) 《連載》 [新・一書一会]中井拓志●落書が恐怖を喚び起こす〈月の帝国〉〜『クォータームーン』をめぐって 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第56回 山下武●ドッペルゲンガー文学考第21回◇須藤鐘一 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA第七章 飢える男 デデ・コルクートより●デリ・ドゥムルルの物語(石井啓一郎訳) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 58号 2000.6.30 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-58-6 《特集◎女性ファンタジスト2000》 【ファンタジスト競作】 山尾悠子●月暈館 寮美千子●『夢見る水の王国』のための覚え書き 水原紫苑●母犬メリー 【インタビュー】 山尾悠子●私は私の表層を知るのみである 寮美千子●世界の本源に降りて行く文学 長野まゆみ●意識・記憶・身体の周囲をめぐる 水原紫苑●私の中で境界はすべて消え去る 上橋菜穂子●見えない世界との交流を描く 【評論】 高原英理●形而上憧憬症候群 四方田犬彦●零落した宇宙樹――『ノスタルギガンテス』を読む 福本直美●人間以外なら何にでも――長野まゆみの世界 佐藤弓生●裸身の旅人――水原紫苑の短歌 【エッセイ】 牧野修●ある日直立せよ跳ねうさぎ 【ブックガイド】 石堂藍●挑戦するファンタジー 《連載》 [新・一書一会]図子慧●都会的な日常の裏面に潜む恐怖〜『媚薬』をめぐって 新刊展望 [編集者インタビュー]三津田信三●〈ワールド・ミステリー・ツアー〉へようこそ 渋谷章●ハガード、ハガード!第57回 稲生平太郎●不思議な物語第39回◇スカーレット家の息子 山下武●ドッペルゲンガー文学考第22回◇永井明雄 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA第八章 化金石 【独墺怪談】 ゲオルク・ハイム●船(前川道介訳) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 59号 2000.11.15 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-59-4 《特集◎ボルヘス&ラテンアメリカ幻想》 ボルヘス編 【小説】 服部正●ボルヘスの夜 【インタビュー】 多田智満子●ボルヘスとわたし 【評論&エッセイ】 牛島信明●ボルヘスの先駆者セルバンテス 高遠弘美●沙漠を変える一握りの砂――ボルヘス讃 高岡麻衣●〈記憶〉をめぐる旅――ボルヘスが描く地図 瀬高道助●幸福のマイナー・ポエット 範国将秀●ボルヘスの二本の映画 【ブックガイド】 石堂藍●ボルヘス作品覚書 ラテンアメリカ編 【インタビュー】 鼓直●ラテンアメリカ文学の紹介 木村榮一●ラテンアメリカ文学の特質 野谷文昭●マジック・リアリズムとは何か 【評論&エッセイ】 浅暮三文●口をあけて空を見る――コルターサル讃 安藤哲行●絡みあう現実と幻想 立林良一●〈緑の家〉の伝説――バルガス=リョサの幻想性 久野量一●〈死の儀礼〉と恋愛――ガルシア=マルケスの作品から 神無月マキナ●ラテンアメリカ文学と映画 渡電●銀幕南米旅行記 【作家作品案内】 石堂藍●幻想のラテンアメリカ 《連載》 渋谷章●ハガード、ハガード!第58回 山下武●ドッペルゲンガー文学考第23回◇江戸川乱歩 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA 第九章 こともなし ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 60号 2001.3.10 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-60-8 《特集◎幻想ベストブック1993-2000》 【アンケート〈私のベスト3〉】 幻想ベストブック1993-2000 読者が選ぶ幻想ベストブック 【対談】 須永朝彦&山尾悠子●天使と両性具有 【インタビュー◇21世紀を担う作家たちに聞く】 津原泰水●細緻で濃密な娯楽観念小説 古川日出男●言語化し得ぬものを書物の形に 岩井志麻子●ホラーの専門店でありたい 【座談会】 幻想文学、この七年を振り返る●倉阪鬼一郎&小池壮彦&篠田真由美&高原英理 &長山靖生&南條竹則(司会=東雅夫・石堂藍) 【ガイド◇分野別展望】 叢書・純文学・ファンタジー・SF・ミステリ・ホラー 児童文学・文芸評論・人文書・思想書・美術書 《連載》 [新・一書一会]牧野修●心根は怪奇大作戦と病草紙〜『病の世紀』をめぐって 新刊展望 渋谷章●ハガード、ハガード!第59回 山下武●ドッペルゲンガー文学考第24回◇岡本綺堂 篠田真由美●ARCHITECTURA PHANTASTICA第十章 荒野より 【曽根元吉追悼】 渡辺一考●幻戯の果 曽根元吉●フィリップ・スーポーの場合――ぼくはぼくの脳髄を忘れて出発する ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 61号 2001.8.20 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-61-6 《特集◎百物語文学誌――めぐりめぐる物語の魔》 【インタビュー】 鴨下信一●リアリズムが怪談の命――白石加代子『百物語』を演出する 【私の百物語】 岩井志麻子●岡山は毎晩が百物語 若竹七海●贈り物 福澤徹三●百物語と祖母 立原透耶●中国百物語事情 三津田信三●百物語憑け 【復刻】 《怪談会》(抄) 泉鏡花●一寸怪 田島金次郎●藤守座の怪 長谷川時雨●糸繰沼 鏑木清方●一つ螢/幽霊の写生 鏑木清方夫人●お山へ行く 市川団子●巳之頭 高崎春月●天凹老爺 水野葉舟●月夜峠 尾上梅幸●薄どろどろ 柳川春葉●怪物屋敷 《怪談百物語》(抄) 池田輝方●夜釣の怪 本田親二●□本居士 すみや主人●弓町の家 関天園●怨念 坂東薪佐衛門●私を悩ました妖怪 水野葉舟●取り交ぜて 安部村羊●怪談六つ 児玉花外●菜の花物語 《怪談会》(抄) 泉鏡花・馬場孤蝶・長田秀雄・澤田撫松・畑耕一・芥川龍之介・平山蘆江・長谷川伸・斎藤龍太郎 水野葉舟●怪談会 [解説]東雅夫●怪談会スペシャル 【インタビュー】 工藤幸雄●『サラゴサ手稿』讃 【評論】 前川道介●ゼラーピオン同人集 篠田知和基●新カンタベリー物語――物語の饗宴 横山茂雄●怪談の「位相」――水野葉舟、佐々木喜善と『遠野物語』の成立をめぐって 東雅夫●百物語という呪い――『百物語の百怪』拾遺 西崎憲●三つの夜――英国百物語の風景 北原圭一●夜空に真珠を撒き散らす――中東文学における枠物語の伝統 石堂藍●語ることへの意識――イタロ・カルヴィーノのリレー小説 《連載》 【新・一書一会】小林泰三●変身ヒーローと神の新機軸〜『ΑΩ』をめぐって 【FONS FANTA〜翻訳幻想譚集】ブラム・ストーカー●見えない巨人(南條竹則訳 新刊展望 【新刊インタビュー】三津田信三●『ホラー作家の棲む家』をめぐって 山下武●ドッペルゲンガー文学考第25回◇宇野浩二 稲生平太郎●不思議な物語第40回◇『極限』 渋谷章●ハガード、ハガード!第60回 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 62号 2001.11.20 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-62-4 《特集◎魔都物語――都市が紡ぐ幻想と怪奇》 【短篇小説】 ロード・ダンセイニ●マリントンムーアの都(中野善夫訳) 【評論】 鈴木貞美●魔界としてのモダン都市 井辻朱美●死都のたましい 永瀬唯●SFの二つの未来――都市摩天楼=男根のモニュメントと自己閉塞の密室 石川達夫●幻想の都プラハ 高原英理●東京乱歩猟奇交通図 五十嵐太郎●幻想としての宗教都市――天理教とモルモン教を中心に 藪下明博●幻想都市・函館――時間と空間のデペイズマン 小池壮彦●アジアの映画から 範国将秀●ヴェンダースのドキュメンタリー映画と都市幻想 【ブックガイド・魔都へのいざない】 石堂藍●東京のイメージ/目に見えぬ次元/世界の魔都/幻想都市の諸相/ファンタスティック・シティ 【エッセイ】 森真沙子●《地霊》のかそけき声を求めて 菅浩江●京都に育つという呪縛 牧野修●幻視する病 篠田真由美●理想の都市をめぐる断章 加門七海●風水の眼差しが視る都市 津原泰水●ふきだまりの魔 池上永一●都市生活するキジムナー 林巧●上海・旋律の惑い 《連載》 【FONS FANTA 〜翻訳幻想譚集】サーデグ・ヘダーヤト●連祷(石井啓一郎訳) 新刊展望 山下武●ドッペルゲンガー文学考第26回◇楠田匡介と畠山彬郎 渋谷章●ハガード、ハガード!第61回 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 63号  2002.3.10 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-63-2 《特集◎M・R・ジェイムズと英国怪談の伝統》 【翻訳短篇】 M・R・ジェイムズ●レンソール議長の墓(未完)(紀田順一郎訳) M・R・ジェイムズ●マーフィールドの屋敷(未完)(紀田順一郎訳) エイミアス・ノースコット●ブリケット窪地(南條竹則訳) W・F・ハーヴィー●真夜中の家(西崎憲訳) オズウェル・ブレイクストン●無上の気晴らし(西崎憲訳) 【インタビュー】 紀田順一郎●怪談を読む愉しみを伝えたい 桂 千穂●『THE HORROR』の頃 南條竹則●怪談の醍醐味は情緒にあり 西崎 憲●隠者のための文学 稲生平太郎●英国怪談の伝統をめぐって 【評論】 M・R・ジェイムズ●J・シェリダン・レ・ファニュの長篇小説と短篇小説(羽柴壮二訳) マルセル・シュオブ●ロバート・ルイス・スティーヴンソン(瀬高道助訳) 長山靖生●恐怖と日常 中島晶也●ゴシック・怪奇・ホラー 【完全復刻】 『THE HORROR』終刊号(全) 【平井呈一エッセイ復刻】 恐怖小説手引草拾遺/怪談つれづれ草1古城/怪奇小説の魅惑 【エッセイ】 梅田正彦●私と英国怪奇小説 三津田信三●西日――『ホラー作家の棲む家』その後 中野善夫●英国怪談愛好家のためのインターネット・ガイド 金光寛峯●平井呈一俳歴摘録 牧原勝志●怪談の舞台裏――平井呈一とM・R・ジェイムズ 《連載》 【新・一書一会】古川日出男●無限の夜をはらむ官能的な物語〜『アラビアの夜の種族』をめぐって 【FONS FANTA】翻訳幻想譚集 ヴァーノン・リー●教皇ヒヤシンス(中野善夫訳)A・E・コッパード●ゴラン(吉村満美子・中野善夫訳) 新刊展望 渋谷 章●連載評伝第62回ハガード、ハガード! 稲生平太郎●不思議な物語第41回『地獄の穴』 山下 武●ドッペルゲンガー文学考第27回 沼波瓊音(ぬなみけいおん) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 64号  2002.7.10 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-64-0 《特集◎幻獣ファンタスティック〜幻想動植物の世界》 【インタビュー】 ひかわ玲子●象徴としてのユニコーン スギヤマ・カナヨ●幻想博物誌の楽しみ 【エッセイ&評論】 井辻朱美●骨のある獣たち〜私的幻獣論 上橋菜穂子●胸の奥がざわめくような 須永朝彦●古き日本の精霊譚〜蛇の花婿、狐の女房 北原圭一●天を舞う聖なる幻獣の記憶〜ムハンマドの夜旅とブラークの伝承 小谷真理●幻獣変化〜SF&ファンタジーのなかの幻獣たち 篠田知和基●フランスの幻獣〜ケンタウロスとサチュロス 高岡麻衣●隠喩と化した怪物たち〜ボルヘスの幻想動物学 高原英理●奇獣たちの静かないざない〜澁澤龍彦と『高丘親王航海記』 中村融●SFにおける博物学的幻想 前川道介●アルラウネの話 【ヴィジュアル】 高山直之●幻獣たちの残響〜幻獣の図像学 藪下明博●建築に棲む幻獣たち〜象徴から妄想へ 【翻訳短篇】 フランク・オーウェン●さかさまの家(吉岡満美子&中野善夫訳) 【ガイド】 高山敦子●幻獣食物散歩 石堂藍●幻想動植物の世界(幻獣入門/ユニコーン/人魚・ハルピュイア・見世物小屋/植物幻/幻想博物学) 《連載》 【FONS FANTA】翻訳幻想譚集 ハンス・ハインツ・エーヴェルス●トマト・ソース(前川道介訳) 新刊展望 須永朝彦インタビュー●読本は伝奇の淵源〜『現代語訳江戸の伝奇小説』をめぐって 渋谷 章●連載評伝第63回 ハガード、ハガード! 山下 武●ドッペルゲンガー文学考第28回 渡辺啓助 《随筆》 横山茂雄●夢と光りもの ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 65号  2002.11.10 アトリエOCTA 224ページ 1500円 ISBN4-900757-65-9 《特集◎神秘文学への誘い》 【神秘詩の世界】 ヘンリー・ヴォーン●夜/世界/彼らはみな光の世界へ行ってしまった(小野功生訳) フライ・ルイス・デ・レオン●サリナスに/静かな夜(田邊まどか訳) ラーラ・ヴァキャーニ●時じくの香の実はほか(篠田淳子訳) 【評論】 小野功生●神秘主義詩人の光と闇――ヘンリー・ヴォーンの生きた17世紀 南條竹則●デーメーテール讃歌――アーサー・マッケンの「エレウシニア」について 白鳥友彦●詩人と隠秘家――リラダンとエレファス・レヴィ 大瀧啓裕●ウニオ・ミュスティカ覚書――マリー・コレリの『二つの世界のロマンス』 田中義廣●迷宮の達人――マルセル・ブリヨンの短篇について 住谷春也●ミルチャ・エリアーデの神秘文学の秘密――『19本の薔薇』と文学的遺言 アスィン・パラシオス●『神曲におけるイスラーム終末論』抄訳(石井啓一郎編訳) 田邊まどか●スペイン黄金世紀の神秘詩について 小森健太朗●近世インド神秘・宗教詩人の系譜 山田史生●幻談の文法――露伴『観画談』の場合 【インタビュー】 鶴岡賀雄●神秘主義とは何か 【ガイド】 稲生平太郎&石堂藍●神秘的文学夜話――語り得ぬものを表現する 《日影丈吉小特集》 【未発表習作】 日影丈吉●「蜃気楼」 【仏蘭西幻想短篇集】 日影丈吉訳●シュオブ「睡れる市」「ミレーの女達」 ノディエ「青靴下のジャン・フランソワ」 【インタビュー】 今日泊亜蘭●片岡十一のこと 丸山くみ●叔父・日影丈吉 礒崎純一●日影丈吉全集について 【エッセイ】 横山茂雄●桃源への旅――台湾と日影丈吉 《連載》 【FONS FANTA】翻訳幻想譚集 エルクマン=シャトリアン「死者のバイオリン」 南條竹則訳 新刊展望 渋谷章●連載評伝64回 ハガード、ハガード! 山下武●ドッペルゲンガー文学考29回 川田功と赤沼三郎 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 66号  2003.3.10 アトリエOCTA 208ページ 1500円 ISBN4-900757-66-7 《特集=幻想文学研究のキイワード》 【私のキイワード】 天沢退二郎●聖杯と探索――二つのキイワードの含意の変遷について 井辻朱美●別世界――縮減化された世界模型 中村 融●ロスト・ワールド 長山靖生●偽史 一柳廣孝●心霊学 今泉文子●イシス探求 高原英理●少女 武田雅哉●服妖 山田史生●渾沌 化野燐●妖怪 高橋敏夫●怪物/怪獣 巽孝之●幻想音楽 石堂藍●アニメーション 小池壮彦●恐怖影像――呪いの心霊ビデオ補遺 中島晶也●超自然的恐怖原理主義 風間建司●モダンホラー 千街晶之●ミステリ 日下三蔵●怪奇探偵小説 風間賢二●メタフィクション 小谷真理●フェミニスト・ファンタジー 藪下明博●現代詩 高遠弘美●江戸文藝・志怪・プルースト――極私的幻想文学 高山宏●マニエリスム――「あの人」としか言えないことの豊かさ 藤田知浩●夢野久作 木村榮一●ボルヘス――形而上学的幻想 瀬高道助●幻想文学出版 東 雅夫●インターネット 【ブックガイド】 石堂藍&東雅夫●幻想文学の研究と批評 《インタビュー》 紀田順一郎●我、異端を愛すなり――怪奇幻想文学と出版 《追悼・多田智満子》 須永朝彦●夕星を送る 石堂 藍●詩人の仕事――多田智満子の作品について 《連載》 【新・一書一会】『戒』をめぐって〜小山 歩●キャラクターが躍る歴史ファンタジー 【FONS FANTA】翻訳幻想譚集6〜ネルスン・ボンド●街角の書店(中村 融訳)/エフライム・ミカエル●世捨人(白鳥友彦訳) 【随筆】南條竹則●幻影随筆 新刊展望 稲生平太郎●不思議な物語42『怪談 不思議の家』 山下 武●ドッドペルゲンガー文学考30三遊亭圓朝 渋谷 章●連載評伝65 ハガード、ハガード! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 67号  2003.7.7 アトリエOCTA 256ページ 1800円 ISBN4-900757-67-5 C0098 Y1800E 《特集◎東方幻想》 【小説】 山尾悠子●紫禁城の後宮で、ひとりの女が 西崎●憲●霧と煙 倉阪鬼一郎●聖者の眼 トマス・バーク●黄金の銅鑼(中野善夫訳) 【評論】 田中義廣●時の深さ――二人のシバの女王 喜多崎親●浮遊する――オリエントギュスターヴ・モローの《刺青のサロメ》をめぐって 大久保譲●Taste the East――『ヴァセック』と食の東方幻想 橋本順光●英国黄禍論小説の系譜――シールの『黄色い脅威』をめぐる十九世紀末から 芦川和也●東と西の和合を夢見て――キプリングとイン 中島晶也●モダンホラーと東洋嫌悪――ダン・シモンズ『カーリーの歌』管見 吉永進一●チベット行きのゆっくりした船――アメリカ秘教運動における「東洋」像 西原大輔●大正日本のアジア幻想 北原圭一●光の東方――イスラーム神秘思想における秘教的地理学 範國将秀●輪廻をめぐって――ベルトルッチとスコセッシ 【エッセイ】 浅暮三文●キャンディーとしての異国 林  巧●仄かなる紅燭のもとで 渡  電●枕草子と葉隠――映画の中の幻想ニッポン 【作品案内・東方の夢】 北原圭一●『千夜一夜物語』と西洋文化 石堂 藍●オリエンタリズム 《ハガード小特集》 渋谷 章●連載評伝最終回●ハガード、ハガード! ヘンリー・ライダー・ハガード●『ソロモン王の洞窟』の真実(渋谷章訳) 【インタビュー】渋谷 章●ハガードの魅力 《連載》 【FONS FANTA】翻訳幻想譚集〜シュトローブル●グロテスクとフモール(前川道介訳・鈴木康光監訳)/フレデリック・ブテ●神秘への興味(前川道介訳・西田稔監訳)/グスタフ・マイリンク●オパール(前川道介訳) 【FONS FANTA】翻訳幻想譚集〜ウルムズ●奇妙なページ(住谷春也訳) 【随筆】山田史生●夢の記憶 新刊展望 東雅夫●桜をかざして――『ブロッケン山の妖魔 久野豊彦傑作選』刊行に寄せて 稲生平太郎不●思議な物語43『逆廻り』 山下●武 ドッドペルゲンガー文学考31谷崎潤一郎 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中井英夫スペシャル1 反世界の手帖 1986.6.15初版 1993.2.15改訂版 幻想文学出版局 1650円 【書下ろし】 中井英夫●少年とカメレオンの話 建石修志画 中井英夫●不思議の町のハネギウス 【初期作品復刻】 緑川弓雄●燕の記憶 [解説]渡邊一考●第十四次「新思潮」について 【インタビュー】 中井英夫●「燕の記憶」の頃 【対談】 半村良&中井英夫●怪奇と幻想の周辺 笠井潔&竹本健治●『虚無への供物』に始まる 【エッセイ】 澁澤龍彦●中井さんのこと 椿實●私と中井英夫氏 春日井建●作家の後ろ姿 泡坂妻夫●『虚無への供物』の世界 須永朝彦●かつて黒峠にて 山尾悠子●十年目の薔薇 建石修志●「おゝ、厳格なる数学よ」とその後 【評論】 金子博●黒鳥幻視 川村湊●〈不条理〉への供物 川崎賢子●少年たちの時間旅行 倉阪鬼一郎●『とらんぷ譚』論 齋藤慎爾●黒衣の使者・中井英夫 大橋喜之●月蝕領測地図 加藤幹也●虚無への贅言 【ブックガイド・資料】 中井英夫主要著作ガイド(小林孝夫&倉阪鬼一郎編) 中井英夫全著書目録・書評選(編集部編) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ クトゥルー倶楽部 1987.5.10 幻想文学会出版局 780円 【作品】 谷弘兒●摩天楼の影 フレッド・チャペル●恐るべき物語――ウィアード・テイルズ(渡辺健一郎訳) アーヴィン・S・コップ●魚頭――フィッシュヘッド(曽田和子訳) 朝松健●闇に輝くもの 倉阪鬼一郎●異界への就職 小沢淳●暗黒蛇神譚 小畠逸介●太平天国殺人事件 【評論】 那智史郎●銀幕にラヴクラフトの幻影を追って 志賀隆生●みずみずしいにんじんのラヴクラフト 番郷本●後より来る者へ 【資料・ガイド】 全小説作品梗概 評論と詩・解題 固有名詞事典 略年譜 関連人物表 【読者のページ】 FROM LOVECRAFTIAN ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ タルホ・スペシャル 1987.12.15 幻想文学会出版局 【PART1★未知なるタルホを求めて】 稀覯本グラフィティ ●幻想絵草紙● 稲垣足穂☆チンハツト氏とデドメン君の銷夏法(梅木英治画) ●単行本未収録&ヴァリアント作品● 相馬先生の問題/編集後記/大変です/LE SIMULTANITE/郁さんの事/コントに就いて/ 所謂進化に就て/PREFACE/枕べの蕈/アンケエト六つ ●ヴァリアント研究● 宝石を見詰める女/仙境/犬の館 松山俊太郎☆弥勒変幻――タルホ作品のヴァリアントをめぐって 【PART2★タルホニウム文学館】 須永朝彦☆少年愛の苦学――附録・足穂と中世文芸 [資料]花月 鎌田東二☆モノノケ・タルホトピア――「懐しの七月」をめぐって [資料]平田篤胤☆稲生物怪録(巻之四より) 諸星翔☆世界の果てから来たふたり――タルホとダンセイニ [資料]ロード・ダンセニイ☆光の門(松村みね子訳) 佐藤春夫☆たそがれの人間 衣巻省三☆へんな界隈 衣巻省三☆馬込牛込 楠田枝里子☆オリオン霊園流星群 矢川澄子☆《彼等》のその頃 山尾悠子☆碩春館の話 加藤幹也☆六月の夜の都会の空 【PART3★タルホランド・ガイドマップ】 ●私のタルホ体験● 春山行夫☆突然派タルホのこと 椿責☆聖母月の想い出 萩原幸子☆坂上の宿とその後 木ノ内洋二☆一人の足穂が…… 大崎啓造☆スプロケットの回転 中島和秀☆銭湯と禰勒 ●タルホ紀行● 赤井敏夫☆タルホのいた三つの風景(益田祐文撮影) ●タルホ入門● 高橋康雄☆aよりa`=逆流事典 加藤幹也☆足穂入門作品ガイド 稲垣足穂全著書目録&書評選 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 澁澤龍彦スペシャル1 シブサワ・クロニクル 1988.11.1 幻想文学会出版局 1650円 いつか、どこかで――さまざまなアルバムから 三木多聞●少年のころの周辺 武井宏●ちいさな貴公子 臼井正明●キッズ・アー・オールライト! 出口裕弘●われらが修行時代 草鹿外吉●『新人評論』の頃 矢川澄子●《神話》の日々 多田智満子●『未定』このかた 松山俊太郎●澁澤さんのこと 片山正樹●素顔の澁澤龍彦 澁澤龍彦●東京感傷生活 澁澤龍彦●私生児よ、生まれいでよ! 栗田勇●反逆の情念 白井健三郎●やんちゃな被告たち 野中ユリ●兄の力 八木昇●六〇年代を共に歩んで 有田和夫●夢の館ができるまで 堂本正樹●『血と薔薇』の時代 内藤三津子●華やかな宴の日々 澁澤龍子●〈眠るひと〉との日常 堀内路子●欧州旅行を共にして 淡谷淳一●幻のシブサワ版世界文学全集 澁澤龍彦●『世界文学集成』24巻試案 千代忠央●ビブリオテカの思い出 内藤憲吾●ドラコニアをポケットに! 平出隆●悠々と自分をひらく 山尾悠子●死と真珠 コラージュ・レクイエム(編集部編) 澁澤龍彦による澁澤龍彦 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 澁澤龍彦スペシャル2 ドラコニア・ガイドマップ 1989.2.1 幻想文学会出版局 1650円 澁澤龍彦訳詩選(渡邊一考編) 澁澤龍彦●ドラコニア問答集 渡邊一考●アンブレムの庭園 巖谷國士●澁澤龍彦とシュルレアリスム 加藤幹也●澁澤=サドのための遊戯作法 池内紀●熱烈な澁澤龍彦ファンである甥への手紙 田中義廣●逸脱の魔 きねずみあん●アカシアの雨にうたれて 笠井潔●官能と愛玩 松田修●幻術批評家としての幻術師 川村湊●〈洋魂和才〉の文学 須永朝彦●散文の病気 川本三郎●帰っていく旅 鎌田東二●二人のサド 堀切直人●オブジェを持った有産者 高山宏●リヴレスクな博物誌 中井英夫●未生以前への郷愁 椿實●無意識のロマン 栗田勇●夢物語にのぞく逆説世界 アンケート●私のシブサワ体験 澁澤龍彦研究・参考文献抄(幻想文学会編) 澁澤龍彦全著書目録(渡邊一考編) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ドラキュラ文学館 1993.1.15 幻想文学出版局 1456円 【対談】 菊地秀行&須永朝彦●吸血鬼――この永遠なる憧憬 【エッセイ】 前川道介●死者たちの血の渇き――ドイツ吸血鬼文学誌 森茂大郎●メタファーとしての吸血鬼――フランス吸血鬼文学誌 稲生平太郎●『ドラキュラ』とその周辺 風間賢二●アメリカン・ヴァンパイア――モダン・ホラーの吸血鬼群像 大石雅彦●吸血鬼における神話作用――スラヴ吸血鬼文学誌 谷川渥●「鬼」の変容――日本吸血鬼文学誌 菊地秀行●夜の末裔たち――吸血鬼映画ぎゃらりい(シネマ幻想館第25回) 倉阪鬼一郎●ドラキュラの末裔たち――『マーティン』と『処女の生血』 須永朝彦●ヴァンパイア・オンステージ――演劇・音楽・舞踊にみる吸血鬼 長山靖生●狼の血と伯爵のコウモリ 【ブックガイド・資料】 幻想さんと怪奇くん●吸血鬼漫画の華麗な世界 吸血鬼名画館 吸血鬼入門必携(諸星翔編) 世界吸血鬼名鑑(幻想文学編集部編) 吸血鬼小説便覧(幻想文学編集部編) 特選・吸血鬼文学館(東雅夫&石堂藍編) 【作品】 須永朝彦●小説ヴァン・ヘルシング バイロン卿●断章(南條竹則訳) ステンボック伯爵●夜ごとの調べ(加藤幹也&佐藤裕美子訳) 城昌幸●吸血鬼 A・クビーン●吸血鬼狩り(前川道介訳) シーベリィ・クィン●月の光(村社伸訳) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中井英夫スペシャル2虚無へ捧ぐる 1993.2.15 幻想文学出版局 1650円 【書下ろし】 中井英夫●乱歩と私 本多正一写真 中井英夫●若い豹への手紙 【未収録作品復刻】 中井英夫●地底から 中井英夫●光あれ 【秘蔵資料公開】 中井英夫●虚無なる日々に――日記抄 【インタビュー】 中井英夫●塔晶夫は語る 尾崎左永子●奈々村久生の回想 【虚無への供物論集成】 埴谷雄高●私の見つけた本/可能性の極限 日高晋●十年間の孤独な情熱 相澤啓三●虚無への〈書物〉 大井廣介●ひろく読者の手へ 開高健●たくらみぬいた不可能犯罪 荒正人●『虚無への供物』の回想 赤江瀑●難攻不落の城の企み 齋藤慎爾●中井英夫論 笠井潔●完全犯罪としての作品 原田邦夫●ペダントリーの饗宴 渡辺啓助●サファイアの光芒 【資料】 中井英夫研究・参考文献目録(本多正一編) 『虚無への供物』幻学百科事典(編集部編) 【コラム】 実録・乱歩賞選考委員会 跡見富雄氏に聞く――『虚無への供物』刊行まで カルト〈虚無〉!(問題作成協力=篠田真由美) 戸川安宣氏に聞く――文庫版全集発刊 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ラヴクラフト・シンドローム 1994.4.15 アトリエOCTA 1456円 銀幕によみがえる禁断の魔書●「ネクロノミカン」の世界 【作品】 H・P・ラヴクラフト●夢魔十夜(並木二郎訳) フレッド・チャペル●恐るべき物語(渡辺健一郎訳) 朝松健●闇に輝くもの 【インタビュー】 小中千昭●インスマスから蔭洲升へ 佐野史郎●かくもエロティックに山々は唸り…… 大瀧啓裕●未知なるHPLを求めて 栗本薫●『魔界水滸伝』に終末を語る 風見潤●『クトゥルー・オペラ』に邪神を屠る 矢野浩三郎●ラヴクラフト翻訳談義 仁賀克雄●『暗黒の秘義』を訳して 松井克弘●神話大系出版に燃える 鏡明●ラヴクラフトとアメリカの闇 荒俣宏●ラヴクラフトは『斜陽』である 【エッセイ】 モーリス・レヴィ●異界からの来訪者――ラヴクラフト小伝(森茂太郎訳) 森茂太郎●フランスにおけるラヴクラフト 菊地秀行●夕映えの街――ラヴクラフト旅行記 【ラヴクラフト入門百科事典】 ラヴクラフト症候群必携(諸星翔編) ラヴクラフト作品リスト 【資料・ガイド】 略年譜/全小説作品梗概/評論と詩・解題/固有名詞事典/邦訳作品一覧 関連人物事典/ラヴクラフト図書館 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アンドロギュヌス! 両性具有文学館 1995.10.1 アトリエOCTA 1194円 【巻頭ヴィジュアル】 高山直之●両性具有絵画の系譜 【インタビュー】 郡司正勝●ふたなりひらの系譜――歌舞伎のアンドロギュヌスたち 渡辺恒夫●両性具有進化論 【評論】 多田智満子●かのオルフェウスもいうように 須永朝彦●本朝二形譚――略述・日本のアンドロギュヌス文芸 倉智恒夫●かくも至高なる性――ペラダンのアンドロギュヌス幻想 野島秀勝●永劫回帰の夢 小谷真理●殺し屋ヘテロ――『闇の左手』をめぐって 加藤幹也●アンドロギュヌス、もしくは高慢への意志 須永朝彦●ベル・エポックの舞台を彩ったアンドロギュヌスたち 瀬高道助●オルフェウスの声 川村邦光●アンドロギュヌス=シャーマンの民俗 【資料&ブックガイド】 アンドロギュヌス文学館●幻想さんと怪奇くん編 アンドロギュヌス研究必携●諸星翔編 【作品】 須永朝彦●木犀館殺人事件 田中貢太郎● の美女 御伽草紙●玉水物語(須永朝彦訳) 氷川瓏●風原博士の奇怪な実験 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ モダンホラー・スペシャル 1998.6.25 アトリエOCTA 1500円 ISBN4-900757-12-8 【インタビュー】 藤田新策の世界 矢野浩三郎●ホラー小説に関わった四十年 郡司 聡●角川ホラー文庫のモダンホラー 風間賢二●モダンホラー・セレクションの頃 金子伸郎●扶桑社ミステリーのモダンホラー 長谷川晋一●創元ノヴェルズのモダンホラー 尾之上浩司●モダンホラーに魅せられて 【エッセイ再録】 福島正実●心霊現象と現代S・F――『渦まく谺』解説 仁賀克雄●モダンホラーの原点――五〇年代の恐怖作家たち 都筑道夫●長編怪奇小説――「幻想と怪奇」より 中田耕治●「オーメン」について 菊地秀行●ホラーは永久になくならない 【評論】 中島晶也●新しい恐怖の地平――キャンベルの The Influence を読む 東 雅夫●モダンホラーとは何だったのか?! 【資料】 モダンホラー関連年譜 【ブックガイド&資料】 モダンホラー必携  幽霊屋敷/安らがぬ死者たち/呪術と魔術/悪霊/サタンの影の下に/大いなる対決/ ドラキュラの末裔/怪物/寄生&殺戮の群れ/追うものと追われるもの/転生と分身/ 人間以上?!/恐るべき子供たち/狂気/暴走するテクノロジー/アンソロジー/短篇集  《血の本》全収録作解題  作家別作品一覧 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 怪人タネラムネラ〜種村季弘の箱 2002.4.1 アトリエOCTA 256ページ 本体価格1800円 ISBN4-900757-13-6 C0095 \1800E 《奇想の覗き箱〜種村季弘未発表・単行本未収録作品集》 【翻訳】 フリードリヒ・グラウザー●死者の訴え〜『シュトゥーダー初期の諸事件』より オスカール・パニッツァ●エラとルイとのあいだのあらゆる時代の精神における愛の対話 【エッセイ】 ダダをめぐって 白鳥転身譜〜中井英夫著『黒鳥の旅もしくは幻想庭園』 虫めづる姫君の方へ〜佐伯俊男「痴虫」のために 毒の話 ゲーテの変装 【インタビュー】 種村季弘に聞く7つのキーワード 【アルバム】 怪人タネラムネラの肖像 種村季弘書目録抄 【対談】 種村 薫×桑原茂夫●影法師のような人 種村季弘×渡辺一考●茶利放談〜圏外文学から幻想文学の方へ 《壺中天画譜》 平賀 敬●提灯鮟鱇のいる室内 野中ユリ● MEMBERS AT TABLE/A ROUND TABLE AFFAIR 操上和美●マダム・タッソー人形館にて 井上洋介●地下鉄停車場 今 道子●種村季弘の肖像 石内 都●種村季弘 四谷シモン●『怪物の解剖学』扉 細江英公●鎌鼬の会 加納光於●パラケルスス頌あるいは足よ疼く飛沫を辿れ 《種村季弘百面相綺譚1》 澁澤龍彦●種村季弘について/愕然と呆然 島尾敏雄●寄る辺なき人生への慰め 瀧口修造●機密の地図づくり 三島由紀夫●未聞の世界ひらく 吉岡 実●逸楽的刺戟と恩恵と 吉行淳之介●「幻に化す料理」集成/華麗な陰画世界 《種村季弘百面相綺譚2》 相澤啓三●遠近法の攪乱者 赤瀬川原平●真相はわからない 秋山祐徳太子●種さんの愛妻弁当 飯島耕一●笑顔 池内 紀●タネムラ丸にのっかって 池田香代子●教師である 伊佐山ひろ子●先生と私 石井満隆●種村流魔術 石内 都●種村さんを撮る 巖谷國士●祝電 宇野亜喜良●グリムの絵本 大内 順●ヨコハマの種村さん 大久保鷹●種村さんと出会った頃 風倉 匠●ユガワラのユビおじさん 郁山人●種村季弘に呈す 加藤郁乎●吸血鬼、錬金術の戦慄 唐 十郎●おばあちゃん 柄澤 齊●タネムリタネムラ トーナス・カボチャラダムス●みかん山の一夜 桑原茂夫●キャロルとアリスと種村季弘 小池寿子●薔薇園のヴィジョン 小板橋二郎●なぞの「ウッヒッヒ仮面」 康 芳夫●種さん=種公 佐伯直寛●役者開眼 坂入尚文●横町の迷宮 佐野史郎●超男性 清水 晃●水の踊り場 スズキコージ●タネサン 鈴木清順●奇想怪 高橋睦郎●タネラムネラ 高山 宏●ほう、ホッケ教! 谷川 渥●種村季弘 田之倉稔●不等価交換の原理 津原泰水●言葉の無重力装置 出口裕弘●拝啓 種村季弘様 中西夏之●救い手 中村 宏●記憶の中から 馬場駿吉●綺想亭變奏曲 平野啓一郎●種村季弘氏の仕事 藤富保男●約半世紀前の擦れ違い 真島直子●種村さんの人指し指 松山俊太郎●若かりし日の種村 眞鍋呉夫●不思議な節穴 南 伸坊●私の見た種村先生 美濃瓢吾●種村式二十八万石 矢川澄子●種村季弘 頌 横尾龍彦●種村さんと私 吉野辰海●豆腐 四方田犬彦●『種の起源』 若松孝二●恩人 【評論】 高遠弘美●退屈な天使の日常を離れて